作品紹介
【監督】金井純一
【出演】奈緒/伊東蒼/前原滉/髙橋ひかる/草川拓弥/浅野竣哉/カトウシンスケ/木原勝利/日高七海/田畑智子/平原テツ/
【あらすじ】主人公 渡来映子は、鹿島亜佐美という女性が、何者かによって殺害されたことで、犯人の正体も、犯行動機もわからないまま、彼女の周囲にいた人々のもとにたずねて来ます。それぞれの証言をたどるうちに、亜佐美という人物の輪郭と、映子との関係が少しずつ浮かび上がっていきます。
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芥川龍之介の「羅生門」的な感じもしますが
金井純一監督は、大学時代より映画製作を行い、2008年「求愛」で映画監督デビューをしています。その後、2012年「転校生」で国内の映画賞で評価され、2013年『ゆるせない、逢いたい』で長編映画監督デビューをしています。テレビドラマやCM、PVなども手掛けることもあり、広い活動範囲で活躍している監督です。
奈緒は、高校1年のときに地元福岡でスカウトされ、芸能活動を開始しています。2013年にテレビドラマに初出演し、2016年『雨女』で映画初出演をしています。2017年までは、本田なおで活動をしていましたが、姓名判断より本名の「奈緒」と芸名を変更して以来、仕事が増えたとのことです。2019年『のの湯』では、テレビドラマ初主演を努めています。尊敬する女優は田中裕子。
伊東蒼は、2011年「アントキノイノチ〜プロローグ〜 天国への引越し屋」でテレビドラマデビューをし、子役として活躍しています。2013年「貞子3D2」で映画デビューをし、テレビや映画で活躍する女優です。
原作は、京極夏彦による同名ミステリー小説です。
脚本は『桐島、部活やめるってよ』などで知られる喜安浩平が担当しており、原作の会話劇的な緊張感を映画としてどう再構築しているのかが気になるところです。
物語は、鹿島亜佐美という女性が殺されたことにより、「亜佐美とは何者だったのか」ということを追求していくストーリーです。
「死ねばいいのに」とは、日常の中で簡単に口にしていい言葉ではありませんし、映画のタイトルとしてもかなり攻めた印象があります。本作の場合、その言葉の過激さだけで引っ張る作品というより、その言葉がどこから出てくるのか、誰に向けられているのか、そして本当に誰かを傷つけるための言葉なのかを探っていく作品になっていそうです。
渡来映子が亜佐美を知る人々を訪ねていくことで、それぞれの証言から亜佐美の姿が浮かび上がっていく展開で、その証言は必ずしも正確なものではないはずです。人は他人のことを語っているようで、実際には自分の感情や都合、嫉妬、罪悪感を語ってしまうところがあります。
本作は殺人事件の真相を追うミステリーでありながら、同時に人間の醜さや弱さを暴いていく会話劇としても見られそうです。特に面白いのは、亜佐美という人物が、語る相手によって違って見えるという点です。
芥川龍之介の「羅生門」的な感じもしますが、本作がどのようなまとめになっていくのかは気になるところです。
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