【洋画】「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画(2025)」★★★☆☆

作品紹介

【監督】ウェス・アンダーソン
【出演】ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ/リズ・アーメッド/トム・ハンクス/ブライアン・クランストン/マチュー・アマルリック/リチャード・アイオアディ/ジェフリー・ライト/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】架空の独立国フェニキアが舞台。ヨーロッパの大富豪ザ・ザ・コルダは、フェニキア全域を整備する「フェニキア計画」を画策する。

同じといえば同じであり、違うといえば違うという表現しづらいところ

ウェス・アンダーソン監督は、1992年「Bottle Rocket」で短編映画を制作し、1996年「アンソニーのハッピー・モーテル」で長編映画監督デビューをしています。1998年「天才マックスの世界」2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」で高い評価を得て、アカデミー脚本賞にもノミネートされています。独特な群像劇スタイルの作品が多く、「ダージリン急行」「ムーンライズ・キングダム」「グランド・ブダペスト・ホテル」など、高い評価の作品が多数ある監督です。

ベニチオ・デル・トロは、1988年『ピーウィーの空飛ぶサーカス』で映画デビューをしています。1989年「007 消されたライセンス」で強烈な印象を残し、1995年「ユージュアル・サスペクツ」ではインデペンデント・スピリット賞 助演男優賞を受賞しています。その後、「バスキア」「ラスベガスをやっつけろ」「スナッチ」に出演し、2000ねん「トラフィック」では、アカデミー助演男優賞を始め、数々の映画賞を受賞しています。「21グラム」「チェ 28歳の革命 / 39歳 別れの手紙」「ロープ/戦場の生命線」「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」など、数々の作品に出演しており、独特な存在感を放つ名優です。

2025年・第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

物語は、複数の都市国家からなる架空の独立国フェニキアが舞台。ヨーロッパの大富豪ザ・ザ・コルダは、フェニキアの国のインフラ整備を統合する「フェニキア計画」を画策する。

序盤から1950年のバルカン半島上空を飛ぶ飛行機の中が描かれますが、すでにシンメトリックな画面作りでまさしくウェス・アンダーソン監督節満載です。

そこで飛行機に穴が空き、墜落の危機となってしまいます。

主人公 ザ・ザ・コルダは、パイロットに無理難題なフライトを強要し飛行の末の墜落となってしまい、大事故となります。

奇跡的に生き延びることができ、ザ・ザ・コルダはなんとか元の生活に戻ります。そもそも大富豪というところもあり、今回のフライトも自家用機での無茶な飛行が原因となりますが、そこまでの言動で、ザ・ザ・コルダのキャラクター性がすぐに分かるようになっています。

主人公は、ザ・ザ・コルダなので、その視点で延々物語が描かれていきますが、ウェス・アンダーソン監督の箱庭世界が楽しめない人には面白さが理解できないかもしれません。

シンメトリーな構図やシンメトリーながらもトリッキーな構図などウェス・アンダーソン監督の独特な映像感覚は毎回一瞬で誰が監督なのかわかるような作りですが、いまいち内容がないような気もします。

本筋の内容よりも小ネタが盛り込まれた要素が強いので、これもウェス・アンダーソン監督を理解していないと観づらいのかもしれません。

基本的にはシュールなコントなのですが、ウェス・アンダーソン監督の世界観は毎回ある一定の描かれ方があるので、ウェス・アンダーソン監督作品でどれおこれも同じといえば同じであり、違うといえば違うという表現しづらいところもあります。

ウェス・アンダーソン監督を知らない人の入門映画には思えないので、本作からウェス・アンダーソン監督映画を観ようとするのであれば、止めておいたほうが良いです。

予告編

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