【今週公開の新作映画】「スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム(2024)」

作品紹介

【監督】中田秀夫
【出演】成田凌/クォン・ウンビ//利重剛/猪塚健太/

【あらすじ】長い黒髪の女性が狙われる連続殺人事件が起こる中、天才的ブラックハッカーでもある連続殺人鬼 浦野善治は、刑務所内からサイバー攻撃をして脱獄をする。

確固とした主人公が不在ですが、過去作を観ておかないと人物関係がわからないので、過去作を観た前提で鑑賞するのがよいです

中田秀夫監督は、助監督を経験したのち、1992年に『本当にあった怖い話』で監督デビューをしています。その後、「女優霊」「リング」などを制作し、和風サスペンスホラーを作り上げ、定評のある作品を手がけています。

成田凌は、『MEN’S NON-NO』のモデルとして活躍以後、TVや映画でも出演するようになり、若手として着実なキャリアを積んでいます。

物語は、長い黒髪が狙われる連続殺人事件が起こる中、ハッカーでもある連続殺人鬼は、刑務所からサイバー攻撃をして脱獄をして、姿を消す。ある日、日本政府にサイバーテロ攻撃が起こり、発信元は韓国ソウルと判明する。その首謀者は脱獄した殺人鬼と疑いをかけていくストーリーです。

原作は、志駕晃の小説『スマホを落としただけなのに』となり、2017年に発表後、2018年『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』、2020年『スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス』、2024年『スマホを落としただけなのに 連続殺人鬼の誕生』と現在4作品がシリーズ化しています。

実写映画としては、2018年『スマホを落としただけなのに』、2020年「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」に続く3作目となり、本作が最終章となっています。そのため、原作の4作目と3作目をあわせた内容のように思われます。

1作目は、2作目は白石麻衣がヒロインとなっており、本作では、クォン・ウンビがヒロインとなっていますが映画初出演ともなっています。

どちらかというと、本作は殺人鬼でもある浦野善治が主人公のようにも見え、演じる成田凌にフォーカスが当たるような作品かと思います。

スマホを落としただけというところから話がかなり大きなところにまで広がっていますが、実際にはここまでのオオゴトにはならないので、まあ、作品を重ねるうちに話の風呂敷がどんどん大きくなったと考えると良いです。

中田秀夫監督の作風からちょっと新機軸となってきている『スマホを落としただけなのに』ですが、ホラー要素よりもサイコサスペンスが強まった感じでもあり、とりあえずは最後の締めくくりとして本作を観るのが良いです。

なお、シリーズ作でもありますが、毎回フォーカスされる人物が変わるので、確固とした主人公が不在ですが、過去作を観ておかないと人物関係がわからないので、過去作を観た前提で鑑賞するのがよいです。

予告編

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