【監督】三宅唱
【出演】松村北斗/上白石萌音/渋川清彦/芋生悠/藤間爽子/久保田磨希/足立智充/りょう/光石研/
【あらすじ】主人公 藤沢は、PMS(月経前症候群)で月に一度、イライラいが抑えられなくなる女性。ある日、会社の同僚の山添に怒りを爆発させてします。山添もまたパニック障害を抱えており、問題を解決していく中で、藤沢と山添は恋人でも友達でもない感情を抱きはじめる。
ジワッとメッセージが伝わってくるような作品かと
三宅唱監督は北海道出身の映画監督で、初長編作は、『やくたたず』となります。その後、『Playback』で第22回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞し、活躍の場を広げています。
松村北斗は、2009年にジャニーズ事務所に入所し、ジャニーズJr.として活動をし、2012年『劇場版 私立バカレア高校』で映画デビューをしています。2015年テレビドラマ『私立バカレア高校』に出演したメンバーとともに、『SixTONES(ストーンズ)』を結成しています。2020年に『SixTONES』としてCDデビューをし、俳優や歌手として活動をしています。
上白石萌音は、小学校のころより鹿児島市のミュージカルスクールに通いはじめ、第7回『東宝「シンデレラ」オーディション』で審査員特別賞を受賞して、芸能界入をします。なお、このときのグランプリは妹の上白石萌歌が受賞しています。2011年NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』でドラマデビューをし、2014年『舞妓はレディ』で映画初主演をしています。その後、テレビや映画の女優業をこなしつつ、歌手としても活躍しています。
原作は、 瀬尾まいこの2020年に発表された小説です。
物語は、PMS(月経前症候群)を抱える主人公が、会社の同僚と出会い、パニック障害を抱える同僚と、恋人でも友達でもない感情で共感していくストーリーです。
原作者自身もパニック障害の経験があるらしく、実体験をもとに創作された物語です。
PMS(月経前症候群)とパニック障害を抱える人には共感されるような内容かと思いますが、体験者でなければ、共感しずらいのではないか?という気もします。とはいえ、多くの人はなんらかの苦しみを持ちながら日々生活している人がいるので、視点は違うとしても、伝えたいことはわかるのかと思います。
「ケイコ 目を澄ませて」や「きみの鳥はうたえる」の三宅唱監督作品だけに、丁寧にセリフで説明された作品というよりも、登場人物の行動やちょっとした素振りで物語がわかる演出なのかと思います。
地味な作品のようですが、三宅唱監督の描き方が優れているので、ジワッとメッセージが伝わってくるような作品かと思います。