作品紹介
【監督・脚本】セドリック・クラピッシュ
【出演】スザンヌ・ランドン/アブラム・ヴァプレ/ヴァンサン・マケーニュ/ジュリア・ピアトン/ジヌディーヌ・スアレム/ポール・キルシェ/セシル・ドゥ・フランス/オリヴィエ・グルメ/ヴァシリ・シュナイダー/ヴァランタン・カンパーニュ
【あらすじ】ノルマンディーの草原に、長い間閉ざされていた古い屋敷が残されていた。相続権を持つのは、互いに面識のない30人以上の一族。土地開発のため屋敷を売るよう迫られ、パリで暮らすセブ、アブデル、セリーヌ、ギイの4人が一族を代表して屋敷を調査することになる。
公式サイト
家族のルーツや人生について描く作品
セドリック・クラピッシュ監督は、フランス出身の監督で、アメリカで 映画製作を学んだのち、1985年のレオス・カラックス監督作品「汚れた血」で照明部のスタッフに参加しています。1992年「百貨店大百科」で長編映画監督デビューをし、セザール賞にノミネートしています。その後、1996年「猫が行方不明」でベルリン国際映画祭の映画批評家協会賞を受賞しています。自身監督作では、ワンカット登場することがよくあります。映画
スザンヌ・ランドンは、2021年『スザンヌ、16歳』を監督・主演をし、その後も脚本や監督、女優など多彩な才能のある女優です。
物語は、古い屋敷の所有者に屋敷を処分することになるが、そこにある絵画が画家のクロード・モネの作品であったことで、時間を超えた物語となっていくストーリーです。
本作は、現代と19世紀ベル・エポックという異なる時代を行き来する構成にあり、現代パートでは、セブを中心とした親戚4人が、先祖アデルが残した屋敷を調査することになり、過去のパートでは、19世紀のノルマンディーからパリへと旅をしたアデルの人生が描かれていきます。
本作では、モネをはじめ、ルノワールやセザンヌ、写真家フェリックス・ナダール、作家ヴィクトル・ユゴーなど、19世紀に実在した人物も登場し、さらに、オルセー美術館やオランジュリー美術館、モネの「睡蓮の庭」など、印象派を象徴する場所や作品も物語に登場するため、映画を通して19世紀のパリや印象派の世界を楽しめそうな作品です。
2026年はモネの没後100年という節目の年でもあり、そのタイミングで公開される本作は、単純にモネ本人を描いた映画というよりも、モネや印象派の世界を背景に、家族のルーツや人生について描く作品となっています。
セドリック・クラピッシュ監督作品は、地味そうに見える作品ながら、演出やセリフ回しがよいことで、観ていて心地よい作品が多いので、本作も、観やすい作品になっているのかと思います。
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