作品紹介
【監督】本広克行
【脚本】君塚良一
【プロデュース】亀山千広
【音楽】松本晃彦
【出演】織田裕二/趣里/白洲迅/佐々木蔵之介/増田貴久/野呂佳代/玉井詩織/藤吉夏鈴/齊藤なぎさ/佐藤二朗/ユースケ・サンタマリア/真矢ミキ/水野美紀/甲本雅裕/寺島進/伊藤淳史/滝藤賢一/松重豊/松下洸平/斉藤暁/小野武彦/北村総一朗 ほか
【あらすじ】舞台は2026年の東京。主人公 青島俊作は、警視庁刑事部捜査第一課に着任した刑事。東京都内で発生した誘拐事件をはじめ、3Dプリンター拳銃を使用した連続殺人事件や、毒性ウイルスをめぐる脅迫事件など、次々と難事件が起こる。
公式サイト
今回の映画版はさほど期待ができないところはあります
本広克行監督は、学校卒業後、ADやディレクターの仕事を経て、1992年深夜ドラマ『悪いこと』にてドラマ監督デビューをしています。その後、1996年『7月7日、晴れ』で映画監督デビューをし、織田裕二の推薦で『踊る大捜査線』のチーフ演出に抜擢され、ヒット作として、シリーズ映画2作目において実写邦画興行成績の歴代1位となっています。その後もアニメ監督等幅広い演出能力を発揮しています。
織田裕二は、1987年『湘南爆走族』のオーディションで抜擢され、映画デビューをしています。その後、1991年ドラマ『東京ラブストーリー』で高い人気を得ています。1997年ドラマ『踊る大捜査線』で非常に高い人気となり、その後、多数の映画化もされています。テレビや映画などで高い人気のある俳優です。
物語は、2026年の東京を舞台に警視庁刑事部捜査第一課に着任した主人公が様々な事件に巻き込まれていくストーリーです。
本作は、1997年のテレビドラマ「踊る大捜査線」の映画化で、今回で5作目となり、前作から14年ぶりとなります。
「踊る大捜査線」は、様々なキャラクターが登場する作品ですが、テレビドラマ版での主要なキャラクターは軒並み出演していないところもあり、いかりや長介、柳葉敏郎、深津絵里などは出演しないと思われます。
テレビドラマ版は非常によくできた作品でもあり、脚本も素晴らしいところがあり、名作ドラマですが、映画版は「踊る大捜査線 THE MOVIE」が頂点で、あとは大人の事情が絡んだようなちぐはぐとした作品となっています。
正直、「踊る大捜査線 THE MOVIE」以降は観る必要はないです。
今回の14年ぶりの映画化はスピンアウト作品で、柳葉敏郎が演じる室井慎次を退場させていることもあり、青島俊作を演じる織田裕二の独壇場のような作品になってしまっているのかと思います。
一応、スタッフ関係は、テレビドラマ版のメンツが揃っているので、テレビドラマ版を制作しているときのような内容の組み立てがあれば、良いのですが、142分の内容でまとめるという点では、それほど仕組まれた感じに作るのは難しい気もします。
主題歌はいつも通り「Love Somebody」です。
N.E.W.は、「NEXT EVOLUTION WORLD」という意味であり、多少こじつけで「NEW」としているのかと思います。
テレビドラマ版の良いところは、警察ドラマながらも、コメディ要素を含ませ、警察ドラマ特有のお約束のような作品にしておらず、警察組織を企業の縦割り構造のような見方をさせて、そこに生じる軋轢を軽妙に描いているところにあります。
映画版は、徐々に難解な組織構造やシリアス要素と設定の複雑さを織り込んでしまったので、軽妙さ、つまり「踊る」部分がまったくなくなってしまったところが原因にも思えます。
主人公の青島俊作も、信念の強い刑事というところで、主人公に感情移入しやすいような感じではありましたが、映画版以降はヒーローになりすぎているところもあり、人間臭さのないところに、面白みがなくなってしまったのかと思います。
そもそも、若手刑事と老刑事のコンビでできていたテレビドラマ版はいかりや長介の存在感が良かったのかと思います。
今回の映画版はさほど期待ができないところはありますが、過去4作品の不評な点を改善できているのかを確認したいところはあります。
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