【監督】ジェローム・ドシエ
【出演】アーシア・アルジェント/ジャンヌ・バリバール/ジョゼフ・レズウィン/Kim Sukwi/Paolo Tarabusi/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 アンヌはかつてロシアの諜報部隊にいた元スパイ。雪山の山小屋でひっそりと暮らしていたが、かつての諜報組織から命を狙われることになる。
主人公もさほど凄腕なスパイに感じないところになんとなく物足りなさが
ジェローム・ドシエ監督は、助監督として経験を積み、2009年「LIMOUSINE」で長編映画監督デビューをしています。その後、2023年「エージェント:アンヌ」を制作しています。
アーシア・アルジェントは、父親にダリオ・アルジェントを持ち、1986年「デモンズ2」で映画デビューをしています。その後、1994年の『Perdiamoci di vista!』、1996年の『雨上がりの駅で』で高い評価を得ています。父親の作品にも出演をしており、『トラウマ/鮮血の叫び』『スタンダール・シンドローム』『オペラ座の怪人』『サスペリア・テルザ 最後の魔女』の出演作があります。1994年『DeGenerazione』で監督業もしており、2004年『サラ、いつわりの祈り』で監督・脚本・出演と多彩な才能を発揮しています。
物語は、元ロシアスパイの主人公が過去のスキャンダルの証拠映像を巡って、元組織から狙われるストーリーです。
序盤から、車の中でアンヌの独白から始まります。
アンヌ自身は雪山のなかの小屋で生活をしていますが、誰もいないような場所で生活しているのには理由があり、人を寄せ付けないような生活をしています。
愛犬のルフィと暮らしていますが、小屋の周辺に人の気配のあるような伏線を残しつつ、物語が進んでいきます。
アンヌという名前を捨て、エリザベスとして暮らして行くことになります。
自宅で初代iMacを使っていますが、なかなかか骨董品かと思います。ボンダイブルーのiMacなので、かれこれ25年物くらいな感じですが、一応OSは、Mac OS Xが動いています。なお、本作の時代は、2008年という設定であり、当時のアメリカ大統領は ジョージ・W・ブッシュ大統領の時代となります。
本作では、バラク・オバマはまだ大統領選候補者であり、そのスキャンダル情報を巡った展開となります。
スパイアクション物に見えますが、実際には電話とインターネットでの対話が多く、登場人物は、アンヌの一人芝居が多いところになります。
淡々と物語が進んでいくところもあり、サスペンスフルな感じもしますが、登場人物も限られており、あまり緊迫感もないまま、物語が進んでいきます。
スパイアクションのように見えてそうではなく、主人公もさほど凄腕なスパイに感じないところになんとなく物足りなさがあります。