【今週公開の新作映画】「首(2023)」が気になる。

【監督】
【出演】

【あらすじ】時代は戦国時代、織田家の家臣 荒木村重が謀反を起こし姿を消すが、はその捜索を家臣に命じる。その騒動の中で秀吉は、信長と光秀を陥れる策を講じていた。

時代考証を考えずに、北野武映画を堪能するのが良いかと

北野武監督は、漫才師として「ツービート」で人気となり、数々のTV番組や司会業をしています。1989年「その男、凶暴につき」で、深作欣二監督が辞退をしたために、監督・主演で、映画監督デビューをしています。このときの脚本は、 野沢尚が手掛けています。2作目の『3-4X10月』では脚本も務め、北野武監督映画として人気となっていきます。1993年「ソナチネ」では非常に高い評価を得ており、バイク事故後の「キッズ・リターン」でも見事な作品として仕上げています。1996年『HANA-BI』で、第54回ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞を受賞し、『菊次郎の夏』『BROTHER』『座頭市』『アウトレイジ』など、暴力的な作品と作家性の強い作品を作り続けている監督です。

西島秀俊は、19歳の時にオーディションに合格し、芸能界入りをしています。1992年『はぐれ刑事純情派5』で俳優デビューをし、1994年『居酒屋ゆうれい』で映画初出演をしています。『あすなろ白書』等で人気はありましたが、事務所を移籍したために、1997年から2002年の5年間は民放のドラマには出演していません。その後、1999年『ニンゲン合格』で映画初主演をしており、第9回日本映画プロフェッショナル大賞・主演男優賞を受賞しています。その後、シリアスなものから、コミカルなものまで幅広作品で活躍しています。

本作は、2019年に北野武が発表した小説が原作となっています。北野武監督作品とは、「龍三と七人の子分たち」以来、約8年ぶりの新作でもあり、期待したいところです。

物語は、戦国時代が舞台。織田信長の「本能寺の変」を題材に、家臣や武将がそれぞれに野望を持ちながら天下を取ろうとしていくストーリーです。

R15+指定となっているので、残酷な描写もあり、アウトレイジなどでの暴力描写は北野武監督映画ならではのところがあるのかと思われます。

思えば今までの、北野武映画ではオフィス北野からの配給でしたが、本作では、『あの夏、いちばん静かな海。』から32年ぶりに当方からの配給となっています。なお、制作はKADOKAWAです。

織田信長が、加瀬亮で、羽柴秀吉がビートたけし、明智光秀が西島秀俊として、描かれる戦国時代の時代劇ですが、俳優の実年齢を考えても、ちょっと史実とは一致しないところもあり、あくまで、創作時代劇と考えたほうが良いです。

むしろ、時代考証を考えずに、北野武映画を堪能するのが良いかと思います。当然ですが、バイオレンスな時代劇だと思いますので、いままでの時代劇とはヒトクセもフタクセも違う作品かと思います。

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