【洋画】「クレイジー・リッチ!〔2018〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公は、ニューヨークに住むレイチェル・チュウ。彼女は恋人ニック・ヤンと親友の結婚式に出るために、彼の故郷のシンガポールに行く。しかし、彼は、裕福な家庭の御曹司であることがわかり、故郷では、超人気の独身男性として周囲から注目される彼だった。

クレイジー・リッチ! (字幕/吹替)

純粋にラブコメ映画として楽しめる映画ではありますので、深いことを考えずに気軽に観られる映画

・ジョン・M・チュウ監督はアメリカで映画製作を行っているアジア系の監督

・コンスタンス・ウーは、台湾系アメリカ人の女優で、2017年に「世界の最も影響を与えた100人」の一人に選出されている。

・アジア系キャストをメインに描いたハリウッド製ラブコメディ。

・メジャースタジオが配給した映画で、主要キャストがアジア系の俳優で占められたものは『ジョイ・ラック・クラブ(1993年)』以来の作品なっています。

・ハリウッドの人種の多様性を示す映画ではありますが、多少人種的なところでは論争があったようです。

・ラストシーンでは、コールドプレイの「Yellow」が使用されており、この曲は、アジア人に対する侮蔑的な表現のある曲でありながら、監督の希望で採用となっています。

・その理由は、「もし我々がイエローと呼ばれるのならば、それを美しいものにしよう」という意味合いがあったそうで、ハリウッドでの人種による偏見が未だに根付いているところもあるのだと思います。

・物語は、シンプルなコメディではありますが、本編の主要キャストがほぼアジア系の人であり、舞台もほぼシンガポールで展開する内容となっています。

・序盤では、ごくノーマルな物語でもありますが、シンガポールに渡航する飛行機から様子が変わります。

・まず、ファーストクラスは当たり前になりますが、エコノミー程度しか乗ったことがないので、戸惑いが隠せないとか、カルチャーギャップがコメディの要素となります。

・中盤までは、そのギャップを描いていますので、サクサクと観られますが、やはり富豪の暮らしについては、やはり映画でもあり、過剰なパーティが繰り広げられます。ここも映画ならではなのでしょう・・・。

・中盤の船上パーティでは、若干耳を疑うような「空耳的」な曲が流れています。この映画の多少下品なところのサブリミナルかと思います。

・以降は、そのギャップをどう受け入れ、レイチェルとニック、そしてその周囲の人々がどのように感じ取るかとなりますが、よくよく考えると、シンデレラの図式と当てはまります。

・また、カルチャーギャップもあり、息子と母親の住む場所の違い、恋人と友人の距離の違い、身分の違い、本当と嘘の違いと、多数のギャップが見え隠れしています。

・このギャップというメッセージが終盤の「Yellow」にも込められていると考えると、とても仕組まれた映画でもあります。

・が、純粋にラブコメ映画として楽しめる映画ではありますので、深いことを考えずに気軽に観られる映画だと思います。

クレイジー・リッチ!(字幕版)

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