【洋画】「ウトヤ島、7月22日〔2018〕」★★★★☆

作品紹介

【監督】エリック・ ポッペ
【出演】/ジェニ・スベネビク
【個人的評価】

【あらすじ】2011年7月22日に発生したノルウェー ウトヤ島で発生した無差別銃乱射事件を描いた作品。ノルウェー労働党青年部のサマーキャンプに参加していた若者が突然、銃乱射事件に巻き込まれてしまう。

このパニック状態に、サマーキャンプに参加した一員として感情移入をして鑑賞することがこの映画のの伝えたかったことにつながるのかと思います

エリック・ポッペ監督は、ノルウェー芸術研究プログラムのメンバーで、撮影監督を経て、『BUNCH OF FIVE』 で監督デビューしています。

生存者の証言に基づき映画化され、97分間の本編のうち、事件の発生から収束までの72分間をワンカットで描いています。

第68回ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞スペシャルメンション受賞しています。

物語は、ノルウェーの首都オスロで発生した爆弾爆破事件から始まります。このシーンは、テロが発生したノルウェーの情勢が描かれており、その後、ウトヤ島でのサマーキャンプシーンになります。

壮絶な72分間ワンカットのシーンは、サマーキャンプで母親に電話をしている少女カヤのシーンから始まります。

まず、ワンカットで撮影されているということは忘れてしまった方が良いです。ワンカットと考えると、どういう撮影をしたのかと、別の事を考え始めてしまうところもあり、映画の本当に伝えたいことがブレてしまうからです。

なもんで、本作のコピーとして書かれている「衝撃の72分間、ワンカット」は、ちょっと映画の本質とは外れてしまうようにも思います。

サマーキャンプで突然鳴り響く一発の銃声から、異変が始まりますが、遠くで聞こえるこの音ははじめは何か理解ができないところにもなります。

それは、オスロでテロが行われたとは言え、ウトヤ島という孤島でテロが発生するとはあまり想像つかないからです。

この点については、映画であるからこそ発生することがあらかじめ分かっていますが、実際にその場にいた場合には、突然非日常の状況に陥れられること自体が想像していないことだからです。

そんなことも、続く銃声と逃げる人々から異常さがわかってくるようになります。

鳴り響く銃声が何発も聞こえ、どこから狙われているのか?どんな人が銃を撃っているのか?そもそも訓練の一環じゃないのか?そんな想像するしかない状況が続き、見つかれば多分撃たれるという恐怖感で物語が進んでいきます。

まさしくドキュメンタリー風でもあり、この映画の本質が徐々に見えてきます。

つまり、ノーカットで描かれることのタイムリー感とドキュメンタリーな印象を植え付けること、状況すらも把握できないようなこと。

これは本事件にかかわらず、アクシデントに巻き込まれた時のその場の空気感を見事に切り取っている映画としてよくできています。

腕の上を蚊が歩いているシーンは偶然でなければ撮れないような映像かと思います。

その他ワンカットではさすがに無理なシーンも多々ありますが、その真相は2回目以降観る際に検証すればよいかと思います。

まずはこのパニック状態に、サマーキャンプに参加した一員として感情移入をして鑑賞することがこの映画のの伝えたかったことにつながるのかと思います。

予告編

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