【日本映画】「プリズン13〔2019〕」★★☆☆☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】渡辺謙作
【出演】堀田真由/中島健/岩井拳士朗/板野友美/
【個人的評価】★★☆☆☆

【あらすじ】1971年に実際におこなわれた心理学実験「スタンフォード監獄実験」をベースに、Vtuberのソフィアの企画した公開実験に参加したマリ。1週間監獄生活を疑似体験すれば、100万円もらえるという企画だった。

密室群像ミステリーと思えば、さくっと見られる映画

渡辺謙作監督は、「舟を編む」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞しています。

主演の堀田真由は、2017年度後期のNHK連続テレビ小説『わろてんか』で、主人公・藤岡てんの妹・りんの役を演じています。

物語は、Vtuberの主催する心理学実験に参加した 12人の男女が、囚人と看守に分かれて、その心理状態の変化を見る実験の物語です。

序盤でいきなり実験を放棄してしまう人もおり、この実験の異様さをジワジワ描き出していきます。

中盤から、仕組みを考え、効率良い監視を作り出し、徐々に独自ルールが発生していきます。

この独自ルールが曲者で、主導権を誰がどう取るのかで、参加者のそれぞれの立ち位置が浮き彫りになってきます。

また、囚人から看守の交代も行われ、実験の枠組みも、想定の範囲内で破綻し始めてきます。

この破綻感は、実際の社会でも描かれることがあり、実験の考察としては興味深いところになってきます。

実験は動画配信でインターネット上で公開されていることになりますが、この動画配信を見ている人も登場し、この実験の骨格を俯瞰してみることができます。

ここで思うのが、やはりこの実験の意義であり、そもそもスタンフォード監獄実験で実証されていることの焼き増しとなるため、そのさらに先の回答が用意されているように見えます。

見えるようで見えないこの実験の結果ですが、結論としては何も残らないところがこの物語の残念なところです。

やはり何かしらの回答が有れば良いのですが、密室劇の題材として用いられたに過ぎず、観賞後の視点はあまり意味の成すことではありません。

密室群像ミステリーと思えば、さくっと見られる映画ではあります。

あとは板野友美が主演しているので、ファンムービーとなるところですが、出番も微妙なので、この映画の着地点はちょっと不明瞭な印象です。

細かいことを気にせず観ることをおすすめします。

予告編

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