【日本映画】「どちらを(2024)」★★★☆☆

作品紹介

【監督】佐藤雅彦/川村元気/関友太郎/豊田真之/平瀬謙太朗/
【出演】黒木華/吉沢太陽/柳楽優弥/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】実の父を知らずに育った息子とともに実の父に会いに行く母と息子の物語

14分の内容の実験映画として

佐藤雅彦監督は、CMあたり制作を多数行い、「kino」で映画初監督をしています。PlayStationソフト『I.Q インテリジェントキューブ』や、『だんご3兄弟』、『ピタゴラスイッチ』など物事の視点が鋭く、かつわかりやすく伝えることが非常に上手い監督です。

黒木華は、演劇を学び、NODA・MAP公演『ザ・キャラクター』にアンサンブルとして初舞台に立ってデビュー後、映画にも出演するようになり、第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞し、日本人女優では史上四人目となります。

物語は、母子家庭の母子が、実の父に会いに行くストーリーです。

序盤から、スーパーマーケットの魚売り場で甘塩たらこを選ぶ女性が描かれ、ロシア産と北海道産のどちらを選ぶかで悩んでいる様子となります。

そこからシーンが変わり、先程の女性の子供が朝食を食べているシーンとなりますが、たらこを食べています。

どちらのたらこを選んだのはわかりませんが、しっかりとたらこを食べています。

さらに、2人は週末に郊外の場所になにかの目的で出かけます。

道に迷った2人は道を尋ねることになりますが、ここでも2人の男性のどちらかに道を尋ねた事になり、そこから、目的のバス停にたどり着けます。

バス停で待つ間に飴玉を食べて待つことになりますが、2つのどちらを選んだのかわからず、次のシーンではバスで移動しているところになります。

本作は2つの選択肢のどちらかを選択しながら物語が続いていくのですが、どちらを選んだのは明示せずに物語が語られる手法となっています。

選んだものは特に明示されないという点は、ちょっとモヤモヤしますが、判断は観ている側に委ねており、どちらかを必ず選んだということで、その後の物語が継続していきます。

説明不足の作品にも思えますが、説明を省いても意味が理解できるということを導き出してくる作品であり、実験作なのかとも思えます。

14分の内容の実験映画として鑑賞してもらうと良いです。

予告編

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