作品紹介
【監督】武内英樹
【出演】永野芽郁/佐藤健/芦田愛菜/山本耕史/仲里依紗/松本若菜/染谷将太/板垣李光人/加藤諒/加藤清史郎/マイカ・ピュ/深田恭子/片岡愛之助/新納慎也/小沢真珠/鶴見辰吾/光石研/Fukase/阿部サダヲ/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】高校生の漆崎日胡は、父親と二人暮らしをしており、日胡は規則正しい健康的な生活を、父の茂は不摂生な生活をしているなか、体内では赤血球や白血球が働いていた。

漫画やアニメだからこそ引き立つ作品があるわけで
武内英樹監督は、TVドラマの演出家として1996年「みにくいアヒルの子」でデビュー、その後、TVドラマから派生した映画製作にも関わり、映画やテレビなどで作品を作っている監督です。
永野芽郁は、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』でヒロインを演じており、今後の活躍に期待できます。なお、好きなお笑い芸人は「なかやまきんに君」だそうです。
佐藤健は、高校2年でスカウトされ、2006年にテレビドラマデビューをしています。2007年「仮面ライダー電王」で主演を演じ、その後の映画『仮面ライダー電王 俺、誕生!』で映画初出演をしています。舞台やテレビドラマ、映画と活躍し、2020年にはYouTube公式チャンネルを開設しています。
物語は、父と子の2人で生活している家族の中で、それぞれの体内で赤血球や白血球が活動をしている姿を描いたストーリーです。
序盤から、体内の赤血球や白血球を擬人化した話でもあり、体内の話と、実際の人物の話がザッピングしながら描かれていきます。
ばい菌やウィルス、各種血球などは擬人化されており、本作の面白いところはこの体内の擬人化と体内の仕組みを描いたところであり、もともとは漫画原作の作品です。
原作は、『月刊少年シリウス』で2015年〜2021年まで連載されていた漫画で、2018年にはテレビアニメ化もされています。また、スピンオフ作品『はたらく細胞BLACK』も映画では描かれています。
原作マンガでは、体内の細胞の物語のみをえがいていましたが、本作では、体内の中の話と、その人物の話が描かれているようです。
漫画原作であり、そこからアニメ化と実写作品下と作品が作られていますが、本作の面白さは体内の球菌や細胞の擬人化でもあり、物語自体はさほど難解でもなく、わかりやすさののみでできているところはあります。
本来、実写化の意味を感じてしまうところもあり、実写化よりもマンガだからこそ面白さのあったところもあります。
本作が駄作というわけではないのですが、むしろ、アニメか漫画で本作を観たほうがはるかに楽しめるような気もします。
各種体内の細胞については、都度説明もされるので、わかりやすいところもあり、本作の良いところは、体内の仕組みを擬人化してわかるようになっています。
できれば、体内と実際の人物の話がわかるような演出があればよかったのですが、この点が実写化の欠点に思います。
何でもかんでも実写映画を作れば良いというわけではないのですが、漫画やアニメだからこそ引き立つ作品があるわけで、どうも制作意図がわかりにくい作品だったように思います。
「翔んで埼玉」等が好きな人には良いのかもしれませんが、どちらかといえば映画というよりも、学芸会的なところがあります。
予告編
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