作品紹介
【監督】清水崇
【出演】渋谷凪咲/早瀬憩/山時聡真/荒木飛羽/今森茉耶/蒼井旬/穂紫朋子/今井あずさ/小原正子/伊藤麻実子/たくませいこ/山川真里果/松尾諭/中務裕太/マキタスポーツ/染谷将太
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 君島ほのかは、夏休みの臨時教師として補習クラスを受け持つことになる。その時に、女子生徒が屋上から飛び降り不可解な死亡事件が起こる。その後、クラスにはいない謎の生徒の存在に気付く。

物語の内容はさほど頭には残らないところは、和製ホラー映画の特長
清水崇監督は、小栗康平監督「眠る男」やそのほかの映画スタッフとして活動後、2001年「富江 re-birth」で映画監督デビューをしています。ホラー映画を始め、様々なジャンルの作品を手掛けています。
渋谷凪咲は、NMB48 第4期生オーディションに合格し、NMB48として活躍後、2023年12月に卒業をしています。2018年「海辺の週刊大衆」で映画初出演をし、2024年「あのコはだぁれ?」で初主演をしています。テレビや映画と活動の幅を広げている女優です。
物語は、夏休みの補習クラスに臨時教師としてやってきた主人公が、女子生徒の不可解な死を目の当たりにし、その後、クラスにいるはずのない謎の生徒が現れ、恐怖に巻き込まれていくストーリーです。
序盤から、学校の屋上で女子生徒たちが一人の女子生徒を問い詰めているシーンが描かれ、そこで屋上から落ちてしまいそうになります。
「聞かせて、最後の音」
屋上から落とされてしまうところでオープニングとなります。
とある駅前で中学の下記補習クラスの臨時教師として、君島ほのかが赴任しますが、そのときにほのかの恋人でもあり、養護施設教諭でもある七尾悠馬が車に轢かれて重症を追います。その際に自動販売機の下に違和感を感じますが、その違和感の演出は、清水崇監督が得意とする和製ホラーなところです。
夏期講習を受け持つ事となり、プリントを配りますが、その際に一枚プリントが足りない現象が起こります。
また、窓の外に序盤で屋上から落とされた子が見え、微妙にホラー感を醸し出してきます。
屋上からノートや文具を落とし、その屋上からサナが投身自殺をしますが、現実なのか、どうなのか時間軸も夢か現実かもわからない展開となっていきます。
生徒の家に訪問をし、そこで老婆ネタでのホラー要素がありますが、こういうホラーはまさしく和製ホラー感があります。
ゲームセンターのホラーもなかなか楽しいところはあります。クレーンゲームのホラーはある意味コントとも言えます。
物語の内容としては、清水崇監督をはじめとした和製ホラーの展開を楽しむ作品であり、怖い要素に結びついていけば、大筋のストーリーはさほどどうでも良いと感じてしまうのも、和製ホラー映画の特長となります。
学校や学生を扱う点もわかりやすいホラー感でもあり、この演出手法に拒否感がなければ、サクッと観て楽しめる作品ではあります。
ホラーとお笑いは紙一重でもあり、むしろ、和製ホラーも手法がこの20年以上大きな変化もないので、言ってしまえばコント化している感じもあります。
怖いというよりも、違和感から生じる怖さというところが他の作品にも通じるところであり、本作もある程度はオリジナルではありますが、なんとなく、物語の内容はさほど頭には残らないところは、和製ホラー映画の特長でもあります。
予告編
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