【洋画】「バリー・シール アメリカをはめた男〔2017〕」★★★★☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】/サラ・ライト
【個人的評価】

【あらすじ】1970年代後半のアメリカが舞台。航空会社TWAのパイロット「バリー・シール」は凄腕のパイロットでありながら、裏で密輸を行っていた。CIAに注目をされ、CIAの用意した小さな航空会社で、アメリカとその近隣国を飛行し、武器から麻薬まで運ぶようになる。

新境地感は全くないのですが、爽快な娯楽映画としては良質な映画

トムクルーズはいつもトムクルーズであると思える作品。悪い意味ではなく、夢をみる野心家という点だ。

当初は凄腕のパイロットとして、なんの不満もなさそうな生活であったのに、軽い気持ちで始めたことが次第と大きくなっていく。

自分では対処できているようで、実は手のひらで泳いでいた、そんな西遊記のような感覚もある。

軽妙な展開はCIAの引き抜きから始まり、CIAの期待を上回る結果を叩く出していく展開に、野心という魅力が詰まっています。

ニカラグアでの簡易滑走路からの無理な飛行と荷重オーバーな無理な行為の綱渡り感を見事に渡りきる様はとてもハラハラします。失敗は、死を意味するわけですから、半端な気持ちでは挑めません。この辺りは、トムクルーズだからこその安心感はあります。

中盤以降の軌道に乗ったビジネス(?)は、ツッコミどころもありますが、とにかく札束がゴミのようになっていて観ていて楽しいところでした。

実際には、自分の人生でこんなことはありえないことですが、この夢物語の焦点としてはとても良い演出に思えます。

CIAとDEAとニカラグアの三つ巴の状況をひょうひょうと切り抜ける様は、パイロット技術だけでない主人公の手腕が発揮されます。

ピンチを金で凌いだり、権威に守られたりと危険に足を踏み入れながらも切り抜ける様も見事。

最後は色々と破綻を重ねたツケが回ってくるのですが、この辺りもトムクルーズだけに、サラッとやり過ごすところは、もうスパイ大作戦といったほうがいいのではないかという感じがします。

新境地感は全くないのですが、爽快な娯楽映画としては良質な映画です。

予告編

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トム・クルーズ, ドーナル・グリーソン, サラ・ライト・オルセン, E・ロジャー・ミッチェル, ジェシー・プレモンス, アレハンドロ・エッダ, ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ, ジェイマ・メイズ
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