【日本映画】「麻雀放浪記2020〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/もも(チャラン・ポ・ランタン)/
【個人的評価】

【あらすじ】世界大戦が起こり、東京オリンピックが中止となった2020年の東京が舞台。1945年から2020にタイムスリップをしてきた坊や哲が麻雀をキッカケに75年の時を超え、勝負師として生きていく。

麻雀放浪記2020

かなりモヤモヤするところはあります

・原作は、阿佐田哲也のベストセラー小説。

・もともとは、1984年に和田誠監督で映画化された「麻雀放浪記」のアレンジ映画。

・白石和彌監督は、2018年以降、映画製作ペースが上がり、多作ながらも、骨太な映画を作っています。

・「孤狼の血」「止められるか、俺たちを」と良作を生み出しているところも、手腕が認められるところでもあります。

・物語は、九蓮宝燈(役満の役)を達成したときにタイムスリップをするというトンデモ設定です。

・あとは、主人公を中心に麻雀の世界と、カルチャーショックを織り交ぜたいわばコメディ映画と考えればよいのかもしれません。

・なもんで、実質昔の「麻雀放浪記」とは別物と考えるほうが良いと思われます。

・出演者も、斎藤工はまあ良いとしても、ほかはほとんどが曲者ばかりで、かなり戸惑います。

・ベッキーのAIロボット設定にも、かなりモヤモヤするところはありますが、そういった点がツッコミ部分となるのかとも思えます。

・ピエール瀧も出演していますが、こちらはどちらかというとカメオ出演じゃないか?とも思ってしまうほどのちょい役。

・結局、麻雀のルールを理解していようがしていなかろうが、特に問題ではなく、雰囲気推しなところは、「哭きの竜」のように凄みだけで成立するところに落ち着かせるのが良かったのですが、そこまでの凄みはありません。

・正直、ポスターの人物が斎藤工に見えない点と、爆発しちゃっているところで、察してしまうのが良かったのかもしれませんが、白石監督作品として、野心的なところを期待してしまった以上は、しょうがありません。

・ピエール瀧が出演していることで、2018年に起こした事件の影響でお蔵入りとも言われましたが、結局上映されて、DVDもリリースされました。

・社会的に問題を起こした人の作品が上映されなかったり、関連商品がリリースされない点には、色々と物議がありますが、印税や著作権として、今後当人に支払いが行われる場合には、問題がある可能性があるので、発売停止等の必要があるとは思いますが、作品に関わった人たちに罪がないのも事実であり、そのために多額のギャラが発生しているというのであれば、当人としての言動も慎まなければならないとも言えます。

・とはいえ、問題を起こしたとしても、当人の生活保障も考えると、一時的な資金の差し押さえで解決できないものかとも思います。

・結局は作品に罪はないとはいえ、この完成度であれば、お蔵入りで良かったのではないかとも錯覚します。


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