【日本映画】「サムライマラソン〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/小松菜奈//染谷将太/青木崇高/木幡竜//筒井真理子/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】幕末の乱世の中、主人公の安中藩士 唐沢甚内は、訓練のため、山中を走る「安政遠足(あんせいとおあし)」を開催する。しかし行き違いにより、幕府への謀反と疑われる。

サムライマラソン

コメディなのかシリアスなのかをしっかりと振り切ってくれれば良かったのかもしれません

・日本のマラソンの発祥と言われる史実「安政遠足(あんせいとおあし)」を題材に執筆した「幕末まらそん侍」の土橋章宏の小説が原作となっています。

・バーナード・ローズ監督は、「キャンディマン」「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」で知られるイギリスの監督です。

・キャストは豪華な取り揃えで、佐藤健が主人公とはなりますが、脇役陣の充実さもあります。

・物語は、日本のマラソンの発祥ともされていおり、史実と言われています。

・訓練の一環としての「とおあし」ではありますが、この辺りは時代感との兼ね合いを考えると、コメディな内容かと予測してしまいがちですが、意外と物語はシリアス。

・殺陣のシーンとかは容赦がなく、PG12指定ともなる点も含め、内容のちぐはぐ感は否めません。

・海外をターゲットにしている印象もあり、時代劇を海外の人にも理解してもらうという意味では映画としての考証は多少、大目に見てあげれば良いのかと思います。

・物語全体は平坦で、盛り上げどころが分かりにくいところもありますが、豪華キャストを揃えた上での弊害とも感じられます。

・小松菜奈と門脇麦が出演していますが、あまり印象に残るところもなく、もったいなかったところもあります。

・小松菜奈自身は登場場面が多いのですが、毎回演じる方向性が異なるので、これはこれで好演だったのかもしれません。

・ただし、物足りなさもあり、どうも学芸会的な演出がそれをさらに強めているのかと思います。

・オチまで含めて、予定調和な内容でもありますが、コメディなのかシリアスなのかをしっかりと振り切ってくれれば良かったのかもしれません。

・ざっくり言えば、海外から見た日本の時代感、という内容の物語なので、気を楽にして観るのがよいのかもしれません。

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