作品紹介
【監督】スティーヴン・スピルバーグ
【出演】ハリソン・フォード/カレン・アレン/デンホルム・エリオット/
【個人的評価】★★★★★
【あらすじ】主人公は考古学者のインディ・ジョーンズ。時代設定は、1936年の第二次世界大戦前の世界で、旧約聖書に記されている十戒の石板を納めた聖櫃を巡ってナチスと争奪戦を繰り広げる。
インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》 (字幕版)
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まさしくエンタテイメントの王道として金字塔となる作品
スティーブン・スピルバーグ監督は、「激突」で映画監督デビューをして以来、エンタテイメントとドラマと幅広い作風で映画を制作しています。
特にエンタテイメント性の高い作品を作ることが得意で、インディジョーンズやジョーズ等娯楽作品の完成度の高さには、匹敵する監督は居ないようにも思えます。
ハリソン・フォードは、役者を志し、1966年に『現金作戦』で映画デビューをしています。その後も大工仕事との掛け持ちで俳優業を行い、1977年「スターウォーズ」のハンソロ役で絶大な人気を得ています。
以降は、アクション映画からドラマまで、幅広い役柄をこなす俳優です。
脚本は「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」のローレンス・カスダンが担当しています。
物語は、聖櫃を巡り、考古学の観点と古代の秘宝の探究という点でナチスと聖櫃の争奪戦を繰り広げるアクション映画です。
冒頭は、有名な洞窟のシーンから始まり、宝物に仕掛けられた罠をかいくぐり、宝物を見つけます。
パッと見は、遊園地のアトラクション的なところもあり、仕掛け自体のご都合的なところは、映画としてのケレン味があって良いです。
本作はインディ・ジョーンズシリーズの1作目となりますが、1作目の時点では、インディ・ジョーンズという名前ではなく、レイダース(盗賊たち)という意味があります。
世界地図を背景に移動を演出する手法も、本作から使われており、インディ・ジョーンズの代名詞ともなっています。
本作が世界的にもヒットした要因は、やはり、ギリギリのタイミングでのハラハラ感に尽きます。
そして、宝探しというアドベンチャー要素としては、謎を解いていく経緯がとても面白く、よくできた内容となります。
インディ・ジョーンズといえば、ゲテモノ演出も意外とされており、子供が見れば間違いなくトラウマになるようなシーンも本作からしっかりと描かれています。
大量の蛇の群れもその一つでもあり、特に一瞬映る頭蓋骨を動き回る蛇は、大人でもトラウマに感じてしまうところがありますが、コレがインディ・ジョーンズの醍醐味でもあります。
アクションの盛り上げどころやシーンの分割についても、ハリウッドルールを結構無視した展開となっており、何度もイベントが発生する構成は先が読めない感じも強く、この点も異端というところをしっかりと仕組んだ内容となっています。
アドベンチャー映画は過去にも多々ありましたが、まるでジェットコースターのような展開でもあり、世界的に大ヒットしたことが容易にうなずける作品として出来上がっています。
ラストシーンの多く積み上げられたコンテナのシーンも、納得できる締めくくり方となっており、フィクションでありながらも、どこか現実感があるような作品です。
特撮が全盛だった時代でありながらも、今見てもしっかりと鑑賞に耐えうる映像は、まさしくエンタテイメントの王道として金字塔となる作品であり、すべての人に観てもらいたい作品です。
予告編
インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》 (字幕版)
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