【監督】(第1話・第3話)是枝裕和/(第2話・第6話)今泉力哉/(第4話・第8話)山岸聖太/(第5話)横浜聡子/(第7話)津野愛
【出演】有村架純/柳楽優弥/満島真之介/伊藤沙莉/渡辺大知/笠松将/前野健太/リリー・フランキー/風吹ジュン/
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】有村架純自身が本人役として描いた内容。突然撮影が中止となり、急に休みとなった有村架純が過ごす休日を描いた作品。
有村架純ファンであれば、フィクションであれ彼女の休日を垣間見ることもできるので楽しく観られます
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・有村架純は、2010年に『ハガネの女』でドラマ初出演をし、その後、連続テレビ小説 『あまちゃん』で小泉今日子演じる主人公の母親の若かりし頃を演じて人気となり、高感度の高い役者です。
・8本のストーリーのそれぞれを「是枝裕和」「今泉力哉」「山岸聖太」「横浜聡子」「津野愛」の5人の監督が演出しています。
・同様の作品として「竹内涼真の撮休」が第2弾としてシリーズ化されています。こちらは「廣木隆一」「内田英治」「松本花奈」が監督として参加しています。
・エンディング曲は、竹内アンナ「RIDE ON WEEKEND」となっており、なかなか心地の良い曲です。
・本作は、有村架純の撮休を描いていますが、フィクションではあり、撮影場所の多くは、東京都日野市で行われています。
・まず作品として、有村架純に何かしらの興味がなければなかなかシンドいところはありますが、有村架純ファンであれば、フィクションであれ彼女の休日を垣間見ることもできるので楽しく観られます。
・撮影ができなくなることでその日は休日となるという設定であり、その急に訪れた休日をどのように過ごすかというシチュエーションストーリーです。
・序盤で毎回撮影中止となる理由が描かれますが、その理由付けには、様々な理由がありますが、毎回出る有村架純の困惑した顔は一緒です。
・オープニングはCGではありますが、山岸聖太が制作しています。
・「検察官轟夕子」という架空のドラマの撮休となっており、本編の内容も気になりますが、架空のドラマのの内容も気になります。
・有村架純はもともと兵庫県伊丹市出身なので、ちょいちょい出てくる大阪弁が良いです。いわゆる無理な大阪弁ではなくネイティブな大阪弁というのは良いです。
・【第1話】「ただいまの後に」脚本 比嘉さくら/監督 是枝裕和
・【第2話】「女ともだち」脚本 ぺヤンヌマキ/監督 今泉力哉
・【第3話】「人間ドック」脚本 砂田麻美/監督 是枝裕和
・【第4話】「死ぬほど寝てやろう」脚本 篠原誠 /監督 山岸聖太
・【第5話】「ふた」脚本 ふじきみつ彦/監督 横浜聡子
・【第6話】「好きだから不安」脚本 今泉力哉/監督 今泉力哉
・【第7話】「母になる(仮)」脚本 津野愛/監督 津野愛
・【第8話】「バッティングセンターで待ちわびるのは」脚本 三浦直之/監督 山岸聖太
・いずれの作品も秀逸でどれが最も良いかという点では、なかなか選びにくいところはありますが、「ただいまの後に」「女ともだち」「人間ドック」「好きだから不安」「バッティングセンターで待ちわびるのは」あたりは個人的に好みです。
・各話のザックリ感想です。
・【第1話】「ただいまの後に」
・近所に住むであろう母親の住む実家に帰る話で、母親と有村架純の物語だけにとどまっていないのですが、行間を読み取る必要がある演出がされています。
・【第2話】「女ともだち」
・友達役として、伊藤沙莉が出演しており、演技なのか、自然な言動なのかがわからないくらいに自然な流れで面白い会話劇です。
・【第3話】「人間ドック」
・撮休に乗じての人間ドックでの内容となりますが、意外と妖しい空気と演出でなかなかドキドキします。
・また、暗喩が多く、特に看護士のタトゥがみえているところと、婦長の不敵な過去の謎が、物語の深読みできる要素であり、見えているものと隠されていることが、テーマになっている印象です。
・【第4話】「死ぬほど寝てやろう」
・夢を見ることが内容で、夢オチとも取れる展開ですが、夢を見るための準備が面白い。
・【第5話】「ふた」
・瓶の蓋が取れないことで延々と続いていくちょっと不条理な内容。
・【第6話】「好きだから不安」
・有村架純の彼氏がいるとしての物語で、彼女も一人の女性であることが描かれます。
・【第7話】「母になる(仮)」
・トイレを借りに来る子が出てきますが、そもそもトイレを貸す前にトイレ掃除をしているということは、なかなか不思議な気もします。
・有村架純の自宅のドアが妙に団地っぽい感じがしてもやもやします。
・【第8話】「バッティングセンターで待ちわびるのは」
・バッティングセンターで物語を描き続ける場所限定の物語ですが、バッティングをすることの待ちと打つということを絡めた展開が良いです。
・いずれの作品も秀逸でどれが最も良いかという点では、なかなか選びにくいところはありますが、「ただいまの後に」「女ともだち」「人間ドック」「好きだから不安」「バッティングセンターで待ちわびるのは」あたりは個人的に好みです。