作品紹介
【監督】高橋伴明
【出演】毎熊克哉/奥野瑛太/北香那/原田喧太/山中聡/影山祐子/テイ龍進/
【あらすじ】舞台は1970年代。主人公 桐島聡は、反日武装戦線「狼」の活動に参加していた大学生。1974年の三菱重工爆破事件に関わり多くの犠牲者を出してしまう。
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シリアスな展開になると思われ、強いメッセージ性があるように
高橋伴明監督は、1972年『婦女暴行脱走犯』で映画監督デビューをしますが、しばらくブランクがあります。1982年『TATTOO<刺青>あり』で商業映画監督デビューをし、各賞を受賞しています。その後、『獅子王たちの夏』『愛の新世界』など話題作を手掛けて折、映画やテレビで活躍している監督です。
毎熊克哉は、3歳の時に見た映画『E.T.』で映画作りに関心を持ち、映画監督を目指していたが、自ら演じたほうが思い描いた芝居が伝わると、役者に転身、以降多数の映画賞に関わり、「遅咲きの新人」として注目されています。
物語は、1970年代に発生した連続企業爆破事件により、半世紀以上逃亡生活をしていた主人公の人生を描いたストーリーです。
本作は実話をもとに制作された映画で、連続企業爆破事件に関わっていた主人公が、偽名を使い逃亡していたが、胃がんで余命が近いことで、実名を明かして他界していったことを映画にしています。
当時の事件を実際に知っている人はかなりの高齢者になっていると思いますが、改めてこの事件に関してのことを理解するのには良いのかと思います。
実在していた桐島聡を演じるのは、毎熊克哉ですが、非常に似ている風貌にも思いますが、その前に、毎熊克哉の演技力がとても期待できるところです。
高橋伴明監督の演出なので、シリアスな展開になると思われ、強いメッセージ性があるように思います。
事件としては繰り返してほしくない内容ではありますが、発生したことに関して忘れてはいけないようなところもあります。
ドキュメンタリーというわけではなく、実話に基づいた創作ではありますが、完成度が非常に高い感じのする作品に思います。