作品紹介
【監督】根岸吉太郎
【出演】広瀬すず/木戸大聖/岡田将生/田中俊介/トータス松本/瀧内公美/草刈民代/
【あらすじ】舞台は、大正時代の京都。主人公 長谷川泰子は新進女優として活躍をしている中、中原中也と出会い、惹かれていく。さらに、文芸評論家 小林秀雄と出会ったことで、複雑な三角関係となっていく。
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意味は後戻りできないというところになります
根岸吉太郎監督は、1978年「オリオンの殺意より 情事の方程式」で塩が監督デビューをし、その後、にっかつのロマンポルノ作品を制作しています。「探偵物語」「ウホッホ探険隊」などを制作し、1990年代は映画製作から離れ、映像監督として、中島みゆきのプロモーションビデオなどを制作しています。2005年『雪に願うこと』で数々の賞を受賞し、2009年『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』では、モントリオール世界映画祭の最優秀監督賞を受賞しています。
広瀬すずは、姉が専属モデルを努めていた「Seventeen」のイベントに行った際にスカウトされる。その後、同じく「Seventeen」の専属モデルとなり、2012年『天才!志村どうぶつ園』でテレビ初出演をする。以降CM等に起用され、2013年『幽かな彼女』で女優デビューをし、同年『謝罪の王様』で映画初出演をしています。テレビや映画、CM等多岐に渡る活躍をしている女優で、2020年にはルイヴィトンのアンバサダーにも就任しています。
物語は、大正時代の京都を舞台に、女優と詩人と文芸評論家の三角関係を描いたストーリーです。
本作は、根岸吉太郎監督が、2009年『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』以来16年ぶりに監督をしている作品です。
脚本は、「ツィゴイネルワイゼン」の田中陽造が担当しており、映像化に難航した作品でもあります。
大正時代を描いていますが、広瀬すず、木戸大聖、岡田将生の3人とも、時代に違和感を感じない印象もあり、特に大正時代の雰囲気を非常によく醸し出しています。
広瀬すずが中心な感じもしますが、表情や佇まいの印象が良いので、広瀬すずを見るだけでも満足できそうです。
「ゆきてかへらぬ」というタイトルが独特ですが、意味は後戻りできないというところになります。
中原中也をはじめ、実在の人物の作品でもあり、中原中也に興味ある人にも見応えがあるのではと思います