【監督】木村聡志
【出演】平井亜門/石川瑠華/森ふた葉/まるぴ/手島実優/中島歩/
【あらすじ】主人公 先輩は観覧車のなかでアキに告白をして振られる。先輩は、その後バイト先のなっちゃんに告白される。その出来事の前に先輩はバーの店員に会い、アキへの告白の練習をしていた。
意外と作り込まれている感じもし、関連作品を追っていきたい気も
木村聡志監督は、2018年『恋愛依存症の女』で長編映画監督デビューをし、その後、『階段の先には踊り場がある』で商業映画監督デビューをしています。
平井亜門は、2017年にsmartモデルオーディションでグランプリを受賞しています。映画初出演は、2017年「PとJK」で、その後、「36.8℃ サンジュウロクドハチブ」「左様なら」など、に出演しています。テレビドラマや舞台でも活躍しており、ミュージシャンとしても活動する多彩な俳優です。
物語は、主人公を中心に、さまざまな人が出会い、恋愛模様が描かれていくストーリーです。
もともとは、TOKYO MXでの深夜ドラマ「Treatment」シリーズの一つとしてはじまり、その後、キャラクターはそのままに、様々な関係が広がっていき、各作品がクロスオーバーするような設定があります。
KCUという名称の「木村聡志シネマティックユニバース」として、登場人物が他の映画と複雑に絡み合っているところがあり、「このハンバーガー、ピクルス忘れてる。」「違う惑星の変な恋人」「階段の先に踊り場がある」の作品のキャラクターがなんらかの関係をしています。
本作の主人公の先輩は、「このハンバーガー、ピクルス忘れてる。」「階段の先に踊り場がある」に登場をしています。
主人公の関わる場所でのそれぞれの人間関係が描かれていく手法なので、本作が気に入れば、他の作品も見ていくと、世界観が広がっていくのかと思います。
登場人物がビミョーにクロスオーバーしている作品は、クエンティン・タランティーノ脚本作品にもあり、レザボアドッグスにトゥルー・ロマンスのアラバマの話があったりと、それぞれ登場人物が関わり合っています。
会話劇を巧みに交錯しながら、登場人物の関係性を紡いでいく内容かと思いますが、意外と作り込まれている感じもし、関連作品を追っていきたい気もします。