【監督】山崎貴
【出演】城桧吏/柴崎楓雅/サニーマックレンドン/吉村文香/釘宮理恵/下野紘/杉田智和/大塚明夫/田中泯/神木隆之介/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 一樹は、ごく普通の小学生。ある日、街の古本屋に忍び込み、学校で噂になっている「GHOSTBOOK おばけずかん」を手に入れる。
山崎貴監督の子供向け映画となりますので、難解さもなくサクッと観られる作品ですが
山崎貴監督は、「スターウォーズ」「未知との遭遇」に影響を受け、映画でのミニチュア制作から、SFXやデジタル合成を担当するようになる。その後、2000年「ジュブナイル」で長編映画監督デビューをし、2005年「ALWAYS 三丁目の夕日」で高い評価を得ています。
城桧吏は、7歳のときにスカウトされ、男性アーティスト集団「EBiDAN」の研究生として活動後、小学生グループでもある「スタメンKiDS」でデビューしています。その後、子役俳優として活躍し、2018年「万引き家族」で注目されます。2021年『都会のトム&ソーヤ』では、映画初主演をしています。なお、名前は「じょう かいり」と読みます。
物語は、主人公が学校で噂になっている「GHOSTBOOK おばけずかん」を手に入れたことで、異世界に迷い込み、そこで、とある謎を紐解いていくことで、現代の街へ帰ろうとするストーリーです。
序盤より、古本屋で「おばけずかん」のことを説明しながら物語が始まります。本作の監督は、山崎貴監督というところでもあり、CGでの演出で物語を描くところがあります。
どちらかといえば、子供向けの作品ではあるので、小学生の仲間らの行動が中心となっていきます。
子供らの使う言葉は、今風な言葉があり、担任の教師が産休のために、一時的に担任となる先生を「とりま先生」と命名したり、「ワンチャン」という言葉も使ったりと、普通の会話の寄せようとしながらも、ちょいちょい説明が必要じゃないか?とも思われるセリフがあります。
本作自体は、「ゴーストブック おばけずかん」により、様々な環境が変わっていくところが本題であり、家や建物が不可解な現象で、変わっていくところがあります。
不思議な世界に迷い込んでしまったことで、子供4人と大人1人で「ゴーストブック おばけずかん」の謎を解き明かし行くことになります。
ゴーストを捕まえていくところはゲーム的な要素等で描かれるところもあり、CGで描いているところで、まあまあ予算をかけずに制作できているのかと思います。
「どうせあたしは平成世代だよ」
会話自体は現代風な会話や言い方があり、脚本自体ゆるい印象です。
異世界でおばけを捕まえていくストーリーと言うことで、なんとなく「漂流教室」感も感じます。
新垣結衣が代理の先生役として出演していますが、特に芸達者な役でいるわけでもなく、なんというか保護者役として出演しています。この点については、恋愛ドラマのみで出演していくというよりも、どこかお姉さん的な役柄にシフトしていくところでもあります。
中盤以降、異世界でお化け集めをしていたストーリーにちょっと変化があり、ゆるい物語展開にも多少エッセンスが入ってきます。
エンディングテーマ曲は、星野源「異世界混合大舞踏会 (feat.おばけ)」となりますが、地味に夫婦で作品に関わっていることになります。
山崎貴監督の子供向け映画となりますので、難解さもなくサクッと観られる作品ですが、新垣結衣や星野源の起用など、ちょっと別の意味で深読みしてしまう作品でもあります。
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