【監督】高橋名月
【出演】久保史緒里/萩原利久/小野莉奈/永瀬莉子/中島ひろ子/宇野祥平/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 陽平は、同棲していた恋人に振られてしまう。そんなときに、愛助(アイスケ)という女性の幽霊が現れる。愛助は、もともとこの部屋にいた幽霊であった。
ほぼ恋愛映画なのですが、やはりファンタジーなところがあります
高橋名月監督は、高校時代より映画を制作し始め、2015年短編映画『正しいバスの見分けかた』で高い評価を得ています。その後、テレビドラマも手掛けており、2022年「左様なら今晩は」で長編映画初監督をしています。
久保史緒里は、2016年に乃木坂46の3期生オーディションを受け、メンバーとして参加しています。その後、2022年「左様なら今晩は」で映画初出演初主演をしており、テレビや映画、舞台で活躍しています。2023年「どうする家康」に出演しており、現役の乃木坂46のメンバーで大河ドラマに初の単独出演をしています。
萩原利久は、2008年レゴのCMで子役デビューしており、その後、2019年『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』でテレビドラマ初主演をしています。2009年「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」で映画初出演をしており、2016年「イノセント15」では映画初主演をしています。映画やテレビ、舞台と幅を広げた活躍をしている俳優です。
キャッチコピーは「突然ボクの部屋に現れたキミは、ちょっぴり不気味で愛おしい幽霊だった」
物語は、同棲していた彼女に振られた主人公が、自分の部屋にいた幽霊に突然出会ったことで、幽霊とともに同じ部屋で過ごしていくうちに気持ちに変化が起こり始めるストーリーです。
序盤から、同棲していた彼女が部屋を出ていくところから始まり、なんとも言えない決断で、別れてしまうことになります。
そこから、愛助が登場しますが、いかにも幽霊的な白い衣装ではありますが、演じているのが、久保史緒里でもあり、恐怖感というよりもちょっと違う幽霊の印象があります。
愛助は部屋から出ることがないので、いわゆる地縛霊的なところではあると思うのですが、生きている間に恋愛をしていないので、恋愛ごとに興味があり、陽平の恋愛を観察しているところがあります。
中盤、会社の同僚が家に訪れますが、これはこれでフラグがしっかり立っているので、愛助がいなければ、全然問題ないのかと思います。
愛助自体は陽平にしか見えないので、この状況はちょっと怖がられるのもわかります。
幽霊との心地よい生活からの、気持ちの揺れ動きというところがあり、ほぼ恋愛映画なのですが、やはりファンタジーなところがあります。
リアリティを描いているわけではないので、ふわっとした感じの関係性を楽しめればよいのですが、終盤はさすがにそういう流れにはならないです。
とはいえ、最後にはしっかりと布石も用意されているので、その後がどうなっていくのかという余韻を残しているところが良いです。