【監督】市井昌秀
【出演】香取慎吾/岸井ゆきの/井之脇海/的場浩司/眞島秀和/きたろう/浅田美代子/余貴美子/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】裕次郎と日和は、結婚4年目の夫婦。表向きは仲良しなように見えるも、日和は、不満をつのらせており、SNSの「旦那デスノート」に愚痴を書き込んでいた。ある日、裕次郎はチャーリーというハンドルネームの投稿を見つけてしまう。
もうちょっとコメディ要素があれば。「いい意味で」
・市井昌秀監督は、お笑い芸人「髭男爵」の元メンバーでしたが、結成後1年で脱退をしています。ENBUゼミナールに入学し映画製作を学び、2004年「房総」が初作品となります。その後、「箱入り息子の恋」「僕らのごはんは明日で待ってる」などの作品を手掛けています。
・香取慎吾は、ジャニーズ事務所のSMAPのメンバーとしてアイドルの枠を超えるような俳優や歌手として活躍後、2016年にSMAP解散を機に、新しい地図としてソロ活動をしています。
・岸井ゆきのは、TVドラマを皮切りに多数の映像作品に出演し、2018年連続テレビ小説『まんぷく』で初主演をしています。
・「チャーリー」とは、田村夫妻が飼っているフクロウのことです。
・原作は、市井点線の小説です。
・物語は、結婚4年目の夫婦が円満に暮らしているように見えて、実は妻が不満をSNSの「旦那デスノート」に書き込みをしていたが、そのことで、お互いにすれ違いから生まれるトラブルが起こり始めるストーリーです。
・序盤からホームセンターで、働く裕次郎が親切にお客である日和に説明してくれるところが描かれ、そこから7年後に急に変わり、2人が結婚していることになります。
・「逆に5年前はしてたってことですか?」
・セックスレスから起こる旦那の不満があるのではないのか?ということがSNSからわかり、そこで、タイトルとなります。
・この時点ですでに本作の内容と設定がだいたい理解できるところとなり、以降は、サクサクと観ていけます。
・要所要所で「いい意味で」というセリフが出てきますが、これも設定上のお約束の伏線でもあります。
・働いているホームセンターは島忠ホームズです。
・物語の描かれ方は多少時間軸が前後するところがありますが、さほど難解でもなく、裕次郎と日和の2人で物語が進行していくのでわかりやすくできています。
・とあるタイミングで、お互いがお互いの思っていることがなんとなくわかり始めることで、誤解からこじれていくのは、予想のつく展開であり、ここに本作のコメディ感があると思うのですが、なんとなく、旦那視点でみても笑えないし、妻視点でみても笑えないところがあります。
・この空回り感は、結局「疑い」と「言い出せない本心」がずっと続いているところであり、2人の間やその周辺にモヤモヤした感情ばかりが残るので、観ていても爽快感がないところにもなります。
・「お前ら全員クビだぁ」
・となりますが、コレはコメディです。リアルではこんなことはありえないです。
・「日和は俺と一緒に居たくない?
・終盤の香取慎吾は、顔芸になってきているところはあります。
・最終的には関係の解決は行われますが、もうちょっとコメディ要素があれば良いですが、ネガティブな疑い要素が強いせいか、笑いづらいところがあります。