【監督】成島出
【出演】役所広司/吉沢亮/サガエルカス/ワケドファジレ/松重豊/MIYAVI/
【あらすじ】主人公 神谷誠治は、山里で孤独に暮らす陶芸職人。ある日、仕事でアルジェリアに赴任していた息子 学が婚約者 ナディアを連れて帰ってくる。学は陶芸を継ぎたいと言うが、誠治は反対をする。また、隣町に住むブラジル人が襲われていたのを誠治が助けたことで、亡き父に姿を重ね、陶芸に興味を持つ。
国籍や文化などを超えて家族というものを考えるような作品
・成島出監督は、1986年『みどり女』でぴあフィルムフェスティバルに入選し、映画監督になる道を選んでいます。1994年『大阪極道戦争しのいだれ』で脚本家デビューをし、後に多数の脚本を手掛けます。2003年『油断大敵』で商業映画監督デビューをし、多数の賞を受賞しています。その後、2012年『八日目の蝉』で第35回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞しています。2015年にも『ふしぎな岬の物語』で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞しています。
・役所広司は、もともとは役所勤務の職員でしたが、仲代達矢の無名塾に入り、前職の役所勤めというところから芸名を命名してもらっています。
・吉沢亮は、2009年『アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン』でRight-on賞を受賞し芸能界入りをしています。2011年『仮面ライダーフォーゼ』で、2号ライダーを演じ、2013年にはテレビドラマ『ぶっせん』で初主演しています。映画やテレビと幅広い活躍をしている俳優です。
・物語は、山里でひっそりと陶芸職人として暮らす主人公が、息子や在日ブラジル人との関わりを通じて、家族というものを見つめ直すストーリーです。
・あらすじだけではいまいちわかりにくい感じもしますが、国籍や文化などを超えて家族というものを考えるような作品かと思います。
・ブラジル人やアルジェリア人などの海外の人も登場するので、昨今の日本の多民族的な人口形成として、身近に感じるところがあるのかもしれません。
・主役が役所広司というだけで、ある程度の安心感のあり、期待できる作品です。