【監督】久保田直
【出演】田中裕子/尾野真千子/安藤政信/白石加代子/平泉成/小倉久寛/ダンカン/
【あらすじ】主人公 登美⼦は、離島の港町に住む女性。夫の諭が30年前に姿を消したが、その帰りを登美⼦は待っていた。
本作の制作には8年の年月がかけられているそうです
久保田直監督は、ドキュメンタリー作品の制作をテレビ等で行い、世界の8人のドキュメンタリストに選出されるほどの評価を得ています。2014年「家路」で映画監督デビューをし、非常に高い評価を得ています。
田中裕子は、1979年『マー姉ちゃん』で俳優デビューをし、1981年『ええじゃないか』『北斎漫画』で高い評価を得ています。その後、1983年「おしん」で主演を演じています。ふわっとした外見ながら、しっかりと筋の通った役柄が多く、メリハリの効いた演技のできる女優です。
尾野真千子は、14歳のときに映画監督河瀬直美の目に止まり、1997年「萌の朱雀」で映画主演でデビューしています。その後、様々な作品で活躍しています。
物語は、30年前に失踪した夫を待ち続ける主人公は離島の港町に住んでいた。ある日、2年前に夫が失踪した女性と出会い、同じ境遇の彼女とともに、待ち続ける理由と疾走した理由を考えるストーリーです。
ドキュメンタリーの手法で作品を制作する久保田直監督の作風ではあるので、本作もその手法が取られているかと思います。
ただし、監督自身は、創作映画をドキュメンタリーとして受け取られるのに困惑しているようで、創作映画とドキュメンタリーとはアプローチを変えて制作しているそうです。
本作の制作には8年の年月がかけられているそうです。
舞台となる場所は、佐渡島だそうです。
日本では、年間8万人の失踪者がいるそうで、それぞれに様々な理由があると思いますが、残された人々はどういう境遇となるのか?ということから本作の制作に至っているそうです。