【洋画】「モーリタニアン 黒塗りの記録(2021〕」★★★☆☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 ナンシー・ホランダーとテリー・は、モーリタニア人青年モハメドゥの弁護を受け持つ。その容疑は、アメリカ同時多発テロに関与している可能性であり、裁判は行われず、拷問と虐待が横行するキューバのアメリカ軍基地でその日々を送っていた。

社会派な作品ではありますが、事実に基づくということもあり、色々と考えさせられる作品

ケヴィン・マクドナルド監督は、ドキュメンタリー番組『The Making of an Englishman』を制作し、その後、1999年『[ブラック・セプテンバー]ミュンヘン・テロ事件の真実』でアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞しています。2006年「ラストキング・オブ・スコットランド」で映画監督デビューをし、その後、社会派な作品を多く手掛けています。

ジョディ・フォスターは、 子役の頃から俳優デビューをし、1972年『ジョディ・フォスターのライオン物語』で映画デビューしています。その後、1976年『タクシードライバー』でアカデミー助演女優賞にノミネートされています。1988年『告発の行方』でアカデミー主演女優賞を受賞、1991年『羊たちの沈黙』でもアカデミー主演女優賞を受賞しています。1991年『リトルマン・テイト』で映画監督も務め、女優以外にも映画に関わっています。

本作は、実在の人物モハメドゥ・ウルド・スラヒの体験に基づくストーリーです。

序盤から、ナンシーは、モハメドゥと面会し、その状況を聞き、そのことを元に拷問と虐待について、救いの手を差し伸べようとしていきます。

「あばよ、友よ」

ジョディ・フォスターがとある青年を尋問しますが、よくよく思えば、「羊たちの沈黙」でもそんな感じの尋問をしているので、なんとなく、同じような印象をもってしまいます。

モハメドゥ自身は非常に厳しい状態での尋問と拷問がおこなわれていたようですが、その手記自体は、検閲により、ほぼ塗りつぶされてしまいます。

そのことが本作の題名ともなっており、序盤から、この場所で何が行われていくのかを徐々に紐解いて行くような展開です。

中盤以降は長期間の拷問と尋問に耐え、その中で無罪を主張していくところでもありますが、本人以外の母親を持ち出してくるところは、ちょっと非情さがあります。

実際には14年間拘束され、その後祖国に戻ることができたのではありますが、その間に起こったことと、その時間は、取り返すことはできないことかと思います。

社会派な作品ではありますが、事実に基づく作品ということもあり、色々と考えさせられる作品ではあります。

なお、日本最大のたこ輸入国は、モーリタニアではあります。意外と遠くから輸入しているようです。

予告編

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