【監督】ザカリー・アドラー
【出演】オルガ・キュリレンコ/ゲイリー・オールドマン/アミット・シャー/アリシア・アグネソン/
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】主人公は荷物を運ぶ配達人。しかし過去にシリアで凄腕の工作員だった彼女は、裏社会の運び屋としてとある荷物を運ぶが、その荷物から、とある陰謀に巻き込まれていってしまう。
わかりやすいくらいにわかりやすい展開ですので、サクッと観られるアクション映画
・ザカリー・アドラー監督は、ミュージックビデオなどの映像作品に関わり、「クッキーストーリー」で長編映画監督デビューをしています。度の娘、アクション作品やコメディなど多彩なジャンル映画を作り上げています。
オルガ・キュリレンコは、ウクライナ出身の女優で、ファッションモデルとしてキャリアを積み、2005年『薬指の標本』で映画初出演をしています。2005年007シリーズ第22作目『007 慰めの報酬』でボンドガールも務め、様々な作品に出演をしています。
クーリエとは、「国際宅配便」のことで、配達のスピードが速く、通関手続き等も含め、ドアトゥドアで配送してくれる宅配便です。
物語は、主人公の運び屋がとある荷物を運んだ先で、ある陰謀に巻き込まれ、裏社会の大物エゼキエルを有罪にする証人を保護することとなるストーリーです。
序盤はバイクで何かを運んでいる主人公と、黒幕エゼキエルのザッピングがありながら、裁判の有力証人となるニックの裁判の証人準備が描かれます。
主人公は配達人という設定で、特に名前が出てきません。
運んだ荷物の中身を知らずに裏社会の配送人として行動をしますが、とあることでトラブルとなり、拳銃で撃たれてしまいます。
その後とあることで、証人と2人で逃げる展開となりますが、ダイ・ハード的な感じで楽しめます。
主人公が配達人でありながら、凄腕の元工作員という設定なので、中盤以降の無双っぷりはかなり楽しめます。
後半は、周囲がほぼ見えていない状況の演出となり、この状況での戦いも面白いです。
ドローンに発砲できる機能をつけて追跡されるシーンもありますが、ドローン自体、ここまでの機能が取り付けられるかはわかりません。
そもそも発砲時の反動で飛行は難しいのかもしれませんが、そのケレン味が本作の良さでもあります。
全編がほぼアクションであり、緩急はゲイリー・オールドマンの組織のボスのシーンという描き方なので、ダレ場ゼロと考えて全然問題ありません。
ビルの中からシレッと脱出できてしまう点には多少拍子抜けしますが、追っ手をほぼ全て倒したのだから当然ではあります。
伏線やヒネリはほぼ無いように見えますが、わかりやすいくらいにわかりやすい展開ですので、サクッと観られるアクション映画です。