作品紹介
【監督】中田秀夫
【出演】亀梨和也/奈緒/瀬戸康史/江口のりこ/MEGUMI/真魚/瀧川英次/木下ほうか/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】売れない芸人 山野ヤマメは、コンビも解消し、仕事に困ったいたが、先輩より「事故物件に住んでみろ」と言われ、そこで、不思議な現象が写ってしまう。
サブスクで観る
主人公視点で進む物語なので、展開を見失うことはありませんが、怖さという点についてはトーンダウンしているようにも
中田秀夫監督は、助監督を経験したのち、1992年に『本当にあった怖い話』で監督デビューをしています。その後、「女優霊」「リング」などを制作し、和風サスペンスホラーを作り上げ、定評のある作品を手がけています。
亀梨和也は、中学1年生のときにジャニーズ事務所に入所し、1999年『3年B組金八先生 第5シリーズ』で俳優デビューします。2001年にKAT-TUNのメンバーとしてデビューしています。2005年『野ブタ。をプロデュース』に出演し、期間限定ユニット・修二と彰としても活躍しています。2006年にKAT-TUNとして「Real Face」でCDデビューをしています。ソロとしても活動をしており、多彩な才能を発揮しています。
原作は、芸人・松原タニシの実体験を記したノンフィクションとなっています。
物語は、事故物件に住んでそこで不思議な現象を撮影することで人気となり、そのことで、不思議な現象に巻き込まれていくストーリーです。
序盤は、その事故物件に住むところからはじまり、ちょっとした不思議な現象が話題となり、その映像をもっと撮れるようにとエスカレートしていきます。
6階が立ち入り禁止のマンションとなっており、サラッと、無人のエレベーターが6階に移動してしまうのを描くのも中田演出のポイントかと思います。
赤い服の女性が出てくるところから徐々に中田ホラーテイストが発揮してきますが、やはりこのただ佇んでいるだけの女性だけで恐怖感を抱かせるところはさすがでもあります。
自ら事故物件を探し、そこからあえてそこに住もうとするところから、本作の特殊なところとなってきます。
この延々と不穏な不協和音がBGMとなっているところも中田演出ではありますが、ちょっと過剰な気もします。
2軒目には家の状況的に住みたくない雰囲気が超ありで、流石にここに住むのはイヤです。
なお、事故物件は一度他の人が住むと以降は事故物件と記載をしなくてもよいことになり、これは2018年「ルームロンダリング」のような印象を受けますが、本作は、それほどユルイ感じではなく、しっかりとしたホラーとなっています。
とはいえ、今まであった和製ホラーの要素というよりも、直接的な演出とCG効果により、怖さに演出が露骨な印象があります。
終盤は、悪霊退散物語となり、ホラーとは毛色が変わってくるところは、ちょっと今までの中田ホラーとは異なる気がします。
主人公視点で進む物語なので、展開を見失うことはありませんが、怖さという点についてはトーンダウンしているようにも思えます。
予告編
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