【日本映画】「十二単衣を着た悪魔〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/三吉彩花//沖門和玖/MIO/YAE/手塚真生//LiLiCo/村井良大/兼近大樹 (EXIT)//山村紅葉/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 雷は、就職試験に落ち、弟は京都大学に合格したことで、フリーターとして生活している状況に劣等感のある境遇です。ある日、雷に打たれ、「源氏物語」の時代にタイムスリップをし、そこで陰陽師として見いだされてしまう・・・。

十二単衣を着た悪魔

黒木瞳監督の手腕としては、まだまだ未知数な感じもしますが、大体の作家性はわかるのかと思います。

・黒木瞳監督は、1981年宝塚歌劇団の月組として入団し、大地真央の相手役として活躍します。1982年『南十字星』で映画デビューをし、その後、宝塚歌劇団を退団後、1986年「化身」で映画初主演をしています。司会業や女優と様々な活躍をし、2016年「嫌な女」で監督デビューをしています。多彩な才能のある女優です。

・伊藤健太郎は、kentaro名義でモデル活動をおこない、2014年『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』で俳優デビューしています。その後、『今日から俺は!!』の役名が伊藤だったことより、伊藤健太郎の役名として改名し、テレビや映画で活躍しています。

・三吉彩花は、 小学生のことから、モデルとして活躍。その後、さくら学院の初期メンバーとして活動をし、Seventeenの専属モデルとなっています。映画『グッモーエビアン!』の演技が評価され、第67回毎日映画コンクールおよび第35回ヨコハマ映画祭で新人賞を受賞しています。

・原作は、内館牧子による長編小説『十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞』となります。

・物語は、フリーターの青年が「源氏物語」の時代にタイムスリップをし、陰陽師として認められるストーリーです。

・序盤から「源氏物語」の布石を描きつつ、現代でフリーターをしているうだつの上がらない主人公の生活が描かれます。

・主人公は伊藤健太郎ですが、ひき逃げ事故をした印象もあり、その時の性格や振る舞いがちょっとにじみ出ている印象を受けます。それほど悪い印象はなかったのですが、事件以降、なんとなく、イメージが崩れてしまった印象があります。

・物語としては、源氏物語を知っていると面白く観られるのかもしれませんが、知らなくとも、光源氏程度を知っておけばさほど問題ないかと思います。

・実際、主人公が光源氏の世界にタイムスリップするということにもなるので、どこかしら、ラノベ的な感じもしますが、原作は、内館牧子の小説でもあります。

・とはいえ、正直「なろう系」であり、その部分を踏まえてみれば、さほど問題ないと思います。

・登場人物が多いのですが、それも、見慣れればさほど問題ではないです。

・多少、物語的な主張がどこにあるのかがわかりにくく、その点では、ただ観て感じたことが本作特長なんだと思います。

・伊藤沙莉がド直球に可愛らしく出ているのが良いです。

・完成度としては、ほどほどなところではあり、黒木瞳監督の手腕としては、まだまだ未知数な感じもしますが、大体の作家性はわかるのかと思います。

十二単衣を着た悪魔

 

十二単衣を着た悪魔

 

十二単衣を着た悪魔

  • 作者:内館 牧子
  • 幻冬舎

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