【日本映画】「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方〔2021〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】結婚40年以上となる大原夫婦。夫の真一は定年後自宅にずっとおり、妻の千賀子はその状況に「夫在宅ストレス症」になっていた。娘の亜矢は、キッチンカーを営み、そこで葬儀屋をしている菅野と出会い、終活についての相談を始める。

最後まで観て、不快感も感慨も残らない、サラッとしたコメディ作品

香月秀之監督は、大阪出身の監督で、1996年「不法滞在」で映画監督デビューをしています。その後、「借王 シャッキング」シリーズを制作し、人気となります。2003年「デコトラの鷲」シリーズを手掛け「其の五」まで制作しています。

水野勝は、スカウトをされ、BOYS AND MENに加入します。BOYS AND MENで人気を博し、後にリーダーにもなります。2011年「タクミくんシリーズ5 あの、晴れた青空」で映画初出演をし、舞台やテレビドラマ等活躍しています。

剛力彩芽は、2008年ファッション雑誌『Seventeen』で専属モデルを努め、2007年「チョコミミ」でテレビ初出演をしています。2011年『大切なことはすべて君が教えてくれた』に出演し、この時期にイメージとなるショートカットに指定舞う。2011年にはCM出演本数が増え、注目されます。2013年「友達より大事な人」で歌手デビューをしています。2020年に所属事務所を退所し、現在は、個人事務所で活動をしています。

物語は、定年を迎えた夫婦が、お互いにストレスを抱える中、改めて考え方と「終活」についてを見直し、次の人生へと進んでいくストーリーです。

まず最初に、このタイトルからして、コメディであることは十分にわかります。

そして、どこかしら監督のコメディ作品のようなニュアンスもあります。

当然、作品を観ていくと、まさしく、山田洋次監督風味な世代ごとの配役と、その関わり合いのコメディとなっており、いかにもファミリー向けな2時間テレビドラマのようで、しっかりとした映画感があります。

橋爪功と高畑淳子の夫婦という時点でも、如実にそういう空気感があり、水野勝と剛力彩芽のその若者世代にもその空気感があります。

間を保つ松下由樹のポジションもしっかりとそれぞれの関係をつなぎとめるクサビのようにもなっています。

物語の展開も非常にシンプルであり、理解もしやすいので、サクッと観ることができます。

挿入歌や主題歌には財津和夫の曲が使われており、これもまた、どストレートな感じがあります。

「青春の影」は名曲でもあり、こういうコメディ作品にちょっとしたエッセンスを持ち込むだけで、最終的に「泣き笑い感動」というまとめ方ができてくるの、非常にシンプルでストレートなコメディ作品です。

最後まで観て、不快感も感慨も残らない、サラッとしたコメディ作品となります。

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