【監督】橋本一
【出演】坂口健太郎/北村一輝/吉瀬美智子/木村祐一/池田鉄洋/青野楓/杉本哲太/奈緒/田中哲司/鹿賀丈史/伊原剛志/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】2021年の東京が舞台。政府高官が高速道路で事故死をするが、事故ではなく、事件の疑いが浮上する。2009年の東京でも似たような交通事故死が発生し、過去と現在を結ぶ無線機から、三枝・大山の時空を超えた2人の刑事の操作が始まる。
作品自体に問題があるわけではないのですが、映画という必要性を感じてしまう作品
・橋本一監督は、テレビドラマの制作を努め、2002年『新・仁義なき戦い/謀殺』で映画監督デビューをしています。2011年「探偵はBARにいる」は話題となり、「臨場 劇場版」「相棒シリーズ X DAY」などのドラマ由来の映画を多数手がけている監督です。
・坂口健太郎は、『MEN’S NON-NO』でモデルとして活躍後、役者としても活動をし、TVドラマや映画など多くの作品に出演しています。
・北村一輝は、1997年の映画出演が縁で三池崇史監督によって「北村一輝」と改名し、1997年『皆月』や『日本黒社会 LEY LINES』で評価されます。役づくりには独特な手法があり、役にのめり込んでしまう俳優です。特に1998年『JOKER 厄病神』では、役作りで前歯を数本抜こうとしたこともあるようです。出演作品も異常に多く、Vシネマ系にも数多く出演している俳優です。
・主題歌は、 BTS(防弾少年団)「Film out」となっています。
・もともとは、2016年に韓国で放送されたテレビドラマ「シグナル」のリメイク作品となっており、日本国内では、2018年にフジテレビで日本版としてドラマ化されています。本作は、その映画版です。
・物語は、2021年が舞台となっていますが、コロナ禍の世界線ではないようです。
・詳しい説明はTVドラマ版を観ている前提となるので、できれば、TVドラマ版を観てから本作を見たほうが良いです。
・CGが結構よくできていて、序盤から高速道路の事故はしっかりと事故になっているような気がします。
・全体的にアクションが多めでもあり、推理や捜査という要素がちょっと希薄に感じます。
・どちらかというと、ドラマのスペシャル版という印象が近く、映画であった必要性はちょっと感じにくいです。
・昨今のドラマの映画化の流れのあまり良くない風潮を感じてしまうところもあり、TVドラマの視聴者からの制作費の回収という目算の映画化と捉えてもなんら不思議ではありません。
・決して、作品自体に問題があるわけではないのですが、映画という必要性を感じてしまう作品です。