【監督】小泉徳宏
【出演】佐藤健/大原櫻子/三浦翔平/窪田正孝/水田航生/浅香航大/吉沢亮/森永悠希/谷村美月/相武紗季/反町隆史
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公は孤高のサウンドクリエイター小笠原秋。彼は所属していたバンド「CRUDE PLAY」に所属していたが、デビュー前に商業音楽のやり方に合わず、脱退をしてしまう。その後裏方として楽曲提供をしていたが、才能あふれる女子高生 小枝理子と出会い、付き合いはじめる。彼女はその才能からバンドデビューをすることになる。
この題名はヒトクセあり、この題名のバランス感は作品とマッチしているところ
・小泉徳宏監督は、幼少期を海外で過ごし、高校在学中に映画製作に興味を持ち、自主映画を制作し始めます。2006年「タイヨウのうた」で長編映画デビューをし、様々な映像メディアで活躍しています。
・佐藤健は、高校生のときに原宿でスカウトされ、2006年『プリンセス・プリンセスD』で俳優デビュー後、2007年平成仮面ライダーシリーズ第8作『仮面ライダー電王』で主演を務めています。その後、映画や舞台に多数出演しており、2020年3月にはYouTube公式チャンネルを解説しています。
・大原櫻子は、小学校2年生の頃に映画版の『アニー』を観て女優を志し、中学2年生のときに芸能界に入っています。本作では、5000人が応募したオーディションから選ばれており、第23回日本映画批評家大賞で新人女優賞の小森和子賞を受賞しています。歌唱力も評価されており、歌手としても活躍しています。
・原作は、青木琴美による漫画で、小学館「Cheese!」に連載され、全22巻となります。
・物語は、音楽クリエイター小笠原秋とそのクリエイターに感化され、シンガーとしてデビューする小枝理子のラブストーリーです。
・序盤は、商業ミュージックと自身の信念との葛藤から、バンドを離れて活動をする主人公 秋が描かれるも、彼は、バンドの中でも最も才能があるという設定でもあり、バンドを離れてからも、ミュージシャンとして、裏方での仕事をしています。
・表舞台から離れているところもあり、日々の生活は、あまり華やかではないですが、自身が作り上げる作品には圧倒的な自信もあり、類まれなる才能から、一目置かれながらも日々を過ごしています。
・ここに、女子高生の理子が絡んできますが、奔放ながらも一途なところもあり、秋と理子は付き合い始めます。
・大筋としては、ここからいくつかの試練とトラブルがでてくるところで、だいたいの要素は、予測が付きます。
・興味深いところは、「なんでこんな時に限って音が浮かぶんだろう」という秋の感情でもあり、仕事と恋愛をどのように捉えるかというところで、思い当たるフシのある人もいるのかと思います。
・作中の楽曲は、亀田誠治が関わっており、雰囲気の良い音楽でもあります。
・複雑な登場人物の相関がないからこそ、気軽に観られる作品でもあります。
・なお、この題名はヒトクセあり、この題名のバランス感は作品とマッチしているところではあります。