作品紹介
【監督】黒沢清
【出演】蒼井優/高橋一生/坂東龍汰/恒松祐里/みのすけ/玄理/東出昌大/笹野高史/
【あらすじ】1940年、主人公聡子は、貿易会社を営む夫 福原優作と満ち足りた生活を贈っていたが、優作が満州に渡航した際に国家機密を知ってしまう。そのことで、何も知らない聡子 にさまざまな事件が起こり始める。
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もともとはNHKドラマなので
黒沢清監督は、学生時代から映画製作を行い、助監督として様々な作品に参加しています。1983年ピンク映画『神田川淫乱戦争』で長編映画監督デビューをし、1997年「CURE」で国際的に評価されます。以降、コンスタントな映画製作を行い、国内外を含め、評価の高い監督です。
蒼井優は、岩井俊二監督作品「リリィシュシュのすべて」でデビュー後、映画作品を主として活躍している女優です。透明感のある雰囲気とはウラハラにしっかりとして主張のある女優です。
高橋一生は、1990年『ほしをつぐもの』で映画初出演をしており、その後演劇や声優などで活躍するようになりましたが、端役が多かったのですが、数年前からやっと主演クラスの作品で目立つようになってきています。
なお、スタジオジブリ作品「耳をすませば」では、主要キャラクター・天沢聖司の声優を担当しています。
物語は、満州に渡航した夫が国家機密を知ったことで、何も知らない妻の周囲で事件が起こり、愛する夫のためにともに生きようとしていくストーリーです。
本作は、2020年6月にNHK BS8Kで放送された黒沢清監督、蒼井優主演のドラマを劇場版として用意した作品です。
第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞しています。
「ロマンスドール」で共演した蒼井優と高橋一生というキャスティングでもありますが、こちらも違った視点での夫婦愛となります。
画面構成的にはNHKっぽいセットや画作りですが、もともとはNHKドラマなので、そんな印象を受けるのは当然でもあります。