【日本映画】「JKエレジー〔2017〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/森本のぶ/阿部亮平/
【個人的評価】

【あらすじ】群馬県桐生市に暮らす主人公 梅田ココアは、学業は優秀ながら、ギャンブル狂の父とニートの兄がおり、家系を助けていたが、彼女にもとある秘密があった。

JKエレジー

前向きなところを観てもらえれば良いかと思います

・松上元太監督は、大阪芸術大学出身で、2005年『酸欠の海』が、ぴあフィルムフェスティバルをはじめ数多くの映画祭で入選し、2019年「JKエレジー」で劇場映画デビューをしています。

・希代彩は、講談社主催のオーデョション「ミスiD 2017」でミスID2017ファンタジスタさくらだ賞を受賞しています。その後、舞台やドラマに出演し、2017年「JKエレジー」で映画初出演にして主演を演じています。

・物語は、地方都市でうだつの上がらない家族に鬱屈しながらも、逆境に負けずに奔走する主人公の女子高生を描いたストーリーです。

・序盤から、空き缶を踏み潰す女子高生の姿が描かれ「?」というような演出となっていますが、のちのちにこの踏み潰しているシーンの意味が理解できてきます。

・主人公 ココアは、ぐうたらな家族と一戦を引きつつ、自らの手で進むべき道を見出そうと暮らしていますが、とりあえず、父と兄のクズさにはコメディ感を匂わせつつも、メッセージ性のあるような印象があります。

・ニートや依存というのは、最近では他の物語でも、珍しく無くなってきており、実生活には縁遠い人も多いですが、実際の日本社会でもこのような状況は増えているようにも思われます。

・そもそも娘からお金をせびる家族にはとても底辺感を覚えますが、そんな状況に呑まれないようにしている状況から、主人公に共感を得るような印象があります。

・とはいえ、一筋縄では脱却できない家庭環境に、「クラッシュビデオ」 の出演をします。

・それが冒頭のシーンと繋がり、この「クラッシュビデオ」から問題も発覚してきます。

・実際にクラッシュビデオは存在しているようで、日本だけでなく海外でも動物虐待を撮影したビデオがあり、批判や規制の対象となっています。

・本作では、ケーキや空き缶など、生き物を使ったものはないですが、こういうビデオに歓喜する状況はちょっと理解できません。

・当然、ココアも生活にためというところもあり、その状況が徐々に破綻へと導いていきます。

・学校では阻害されているわけではないですが、ビデオの件と家庭の件で自ら徐々にすれ違いが起こります。

・「育ってきた環境が違うから」という歌もありましたが、本作も同様にその環境により、どうにもならないようなことも出てくるのかと思ってしまいます。

・希代彩自体は撮影当時、20歳くらいかと思いますが、まだまだキャリアも浅いので本作の印象が第一印象になり、本人自体も芯のある人なのかとも思ってしまいます。

・多少の強い意志を感じますが、竹を割ったような言動には爽快感と魅力を感じます。

・自動車にツルハシなところはありますが、コレどう見てもツルハシ届かないかもしれないよなぁと思わせるところがあります。

・主人公 ココアを中心に描かれた作品なので、わかりやすくできていますので、前向きなところを観てもらえれば良いかと思います。

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