【日本映画】「天間荘の三姉妹〔2022〕」を観ての感想・レビュー

【監督】北村龍平
【出演】のん／門脇麦／大島優子／高良健吾／山谷花純／萩原利久／平山浩行／柳葉敏郎／三田佳子／寺島しのぶ／
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】舞台は温泉旅館天間荘。天間荘を切り盛りする天間のぞみ。妹でイルカのトレーナーの天間かなえと、大女将の母親恵子は、逃げた夫を恨んでいる。ある日イズコという女性が小川たまえという腹違いの妹を連れてくる。天界と地上の間にある天間荘で、現世に戻るか天界に旅立つかの決断まで過ごすこととなる。

天間荘の三姉妹 -スカイハイ-

のん, 門脇麦, 大島優子, 高良健吾, 山谷花純, 萩原利久, 平山浩行, 柳葉敏郎, 中村雅俊, 三田佳子, 永瀬正敏, 寺島しのぶ, 柴咲コウ

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「あなた達の魂を祝福します、お逝きなさい」

・北村龍平監督は、17歳でオーストラリアに渡り、映画を学んでいます。帰国後、1995年『DOWN TO HELL』で自主制作映画を制作し、第1回インディーズムービー・フェスティバルでグランプリを受賞しています。2001年『VERSUS -ヴァーサス-』で話題となり、以降、「あずみ」「スカイハイ劇場版」「ゴジラ FINAL WARS」など、多彩な作品を手掛けています。

・のんは、2006年第10回ニコラモデルオーディションに応募し、グランプリを獲得し、以降2010年まで専属モデルとして活躍しています、2010年「告白」で映画デビューをし、CMやドラマで活躍しています。2013年NHK連続テレビ小説『あまちゃん』のヒロイン・天野アキ役を演じて話題となるも、2015年に事務所独立騒動のために休業状態となり、芸名を能年玲奈から「のん」と変え、芸能活動を再開し、2016年「この世界の片隅に」で主人公の声優を演じて話題となっています。

・門脇麦は、ニューヨーク生まれの東京育ちで、宮崎あおいや蒼井優の作品を観て、役者を志しています。一癖ある映画に数多く出演しており、個性的な若手女優としては、個人的に非常にツボな役者です。

・大島優子は、2006年に『第二期AKB48追加メンバーオーディション』に合格し、AKB48のメンバーとして活躍します。それ以前も子役として活躍しているため、芸歴はとても長いことになります。AKB48卒業後は、俳優として活動をしており、テレビや映画に多く出演しています。

・原作は、髙橋ツトム原作の漫画『天間荘の三姉妹スカイハイ』となります。

・物語は、天界と地上の間にある世界の天間荘という温泉旅館を舞台とし、腹違いの妹が訪れ、臨死状態の魂が、天界に行くか、地上に残るかを決断するまでの間を過ごすストーリーです。

・序盤より、のぞみがのぞみを連れてくることで、出迎え方を練習しているシーンから始まります。

・ワンカットで描いている演出で屋敷の中が描かれていますが、意外と撮影方法が凝った感じです。

・そこから、のぞみが天間荘へやってきますが、そこでの案内人は柴咲コウで、スカイハイでのイズコの役です。意外と配役が豪華に見えますが、主人公はのんです。

・今回は、テレビ版のイズコの釈由美子ではなく、柴咲コウがイズコを演じています。

・のぞみ、かなえ、たまえと三姉妹の名前となっていますが、由来は特に説明されませんが、お察しくださいというところです。

・のぞみの臨死状態という設定であり、どのように人生を考えるとかという、スカイハイの基本プロットは序盤で説明されます。

・天間荘は、現世と来世の間で、その行き先を決断する猶予を過ごす場所であり、そこで、はたらきながら、のぞみ自身も、その生涯をどのように見つめ直すかという展開です。

・天間家の三姉妹と両親が登場してくるところもあり、天間家の家族の関係を描いた作品とも言えます。