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【日本映画】「半世界〔2019〕」を観ての感想・レビュー

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【日本映画】
【日本映画】★★★☆☆
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【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 紘は、備長炭を作り生計を立てている炭焼職人。ある日元自衛官の瑛介が現れる。地元の友人 光彦に紘は家族に無関心だと指摘され、瑛介を含めた3人の旧友は、人生を見つめ直す事になる。

半世界

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万人にはおすすめできませんが、骨太な作風の多い阪本順治監督の繊細さが光る作品

・阪本順治監督は、助監督としてキャリアをスタートし、1989年『どついたるねん』にて監督デビューをし、芸術選奨文部大臣新人賞、日本映画監督協会新人賞、ブルーリボン賞作品賞を受賞して注目されます。その後、様々な話題作を制作する骨太な印象の映画監督です。

は、元のメンバーであり、現在は「新しい地図」として活躍しています。映画やドラマに数多く出演しており、役者としての評価はされています。

は、2001年、文学座附属演劇研究所に入所し、舞台役者として活躍後、事務所を移籍してTVや映画に主演しています。その後、多数作品に出演し、第35回日本アカデミー賞で『セカンドバージン』で新人賞も受賞し、安定した存在感で定評があります。2020年のNHK大河ドラマ「がくる」で主演の明智光秀役としても活躍しています。

は、KEEという名前でモデル活動後、1998年『ポルノスター』で映画デビューをし、以降、同作の監督 の作品には欠かさず出演しています。

・第31回東京国際映画祭コンペティション部門選出、観客賞受賞作品。

・物語は、家族に対して感情希薄な父親とその同級生が取り巻く生活を通じて、自分の人生を見つめ直すストーリーとなっています。

・序盤は、紘の生活風景が描かれ、どこか閉塞感のある地域社会の印象を受けます。

・脚本は、阪本順治監督のオリジナル脚本となっており、登場人物は、各々の役者に対しての当てがきがされており個性が生かされています。

・物語が動き始めるのは、長谷川博己演じる瑛介が登場してからです。

・元自衛官で過去に問題を抱えて帰郷してきます。と同時に紘の息子のいじめ問題も描かれ、いくつかの物語が同時進行で動き始めます。

・紘自体の動きは薄いながらも周囲の変動が起こり、紘自体もその問題に関わり始めます。

・もともと他人にはある種一線を引いたような無関心さが紘の問題点で、その問題を中心に周囲の状況も変わってきます。

・その無関心さは、まさしく当て書きだからこそ強調できるようなところもあり、稲垣吾郎のキャラクターだからこそ、嫌味にもならず、感情移入も敷居が高くないながらも、どこかしら掴みきれない状況で観られます。

・やはり主人公紘よりも周囲の人間の状況が動くことでストーリーが惹きつけられ、瑛介の脇役ながらも印象強いところが魅力ともなります。

・特にいじめ現場での乱入やトラックの返品でのトラブルの際の立ち回りには、意外な長谷川博己が見られます。

・コレも長谷川博己以外考えられない演出でもあり、配役の素晴らしさが光ります。

・終盤はひっそりとした展開があるわけですが、キーポイントは、演じる紘の妻にあります。

・直接的でないながら、愛情がしっかりと感じとれ、なぜ備長炭の焼き場に顔を出していたのかが分かります。

・明確な説明はされていませんが、終盤、紘の仕事を引き継いだ息子の姿を見ればよくわかります。

・説明は過剰にされていないところに、物語の深みがあり、万人にはおすすめできませんが、骨太な作風の多い阪本順治監督の繊細さが光る作品です。

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