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【監督】原恵一
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】主人公は 小林真という中学生。いろいろなことに悩み自殺をしてしまいましたが、「ぼく」の魂が体を借りることで生き返ります。そしてもう一度やり直す事となったチャンスとして、自分の犯した罪をもう一度見直すことになります。
【あらすじ】主人公は 小林真という中学生。いろいろなことに悩み自殺をしてしまいましたが、「ぼく」の魂が体を借りることで生き返ります。そしてもう一度やり直す事となったチャンスとして、自分の犯した罪をもう一度見直すことになります。
「気付かされる映画」これを念頭に観てほしい映画
原作は、2000年に実写映画化もされた森絵都の小説『カラフル』です。
一度死んでしまいながらも、再度自分を見つめ直すということで、生き返ります。
なぜ自殺をしてしまったのか、そして、生きる理由とはなにか?、アニメながらにして、非常に深いテーマのある映画です。
家族、友達、自分、様々な視点で考えさせられる映画です。
主人公が思春期の中学生ということもあり、その時期に悩まされることが多数遭遇します。心理描写の多い内容でもあり、わかりにくい部分がありますが、注意深く観ていればわかるようにはなっています。
家族会議のシーンが秀逸で、突然涙を流すシーンがあります。なぜ涙を流すのか、それも言葉では説明されません。しかし、演出で理由はわかります。
気付かされることに、気付かされるという意味不明な言い方になりますが、この描き方をアニメでやっているということはとても興味深いです。
すべて説明会話で物語が進むのではなく、状況とその場の空気で感じ取るリアルさがこの映画にあります。
自殺した原因を考えながら観るということはとらわれると、本来の筋が見えにくくなりますが、題名がカラフルということを思い返すことで、見失わずに観られれば、理解できない内容ではないと思います。
思春期に抱える悩みで、落ち込んだり、迷ったりすることがありますが、それも含めて、考え直すことにいきつきます。
再度書いてしまうのですが、「気付かされる映画」これを念頭に観てほしい映画ではあります。
平凡でいつもながらの風景も「気付かされること」で一つ視点がふえるのであれば、それは、人生にとって代えがたいものになるのではないでしょうか?
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