【洋画】「インターステラー 〔2014〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】近未来、地球は食糧難と環境問題で滅亡の危機に瀕していた。移住のできる惑星の探査のため人類存亡を賭けて壮大な宇宙へ旅立つ。その先で見た世界とは?

難解な映画であることに変わりはないですが、詳細な解説を参考に複数回観ることでこの映画の素晴らしさがわかります

・クリストファー・ノーラン監督の11作目の監督作品。

・過去には、「メメント」「ダークナイト」「インセプション」と数々の話題作を手掛けています。

・ストーリーは、家族のいる主人公が片道切符覚悟で、壮大な宇宙探査に向かう物語。

・宇宙探査に向かうのに、土星近くに出現したワームホールを利用するというもの。

・そこから未知の惑星にたどり着くのですが、この惑星が地球での常軌を逸した惑星だったりと、SFならではの、設定がバンバン出ます。

・特にとんでもない高さの津波(そもそも津波という次元じゃない)に襲われるところはかなり圧巻。

・そして地球よりはるか遠い地で出会う災害には底知れぬ恐怖感と絶望感があります。

・そんな絶望感の中、万能マシンTARSには、無機質感しかない造形なのに非常に愛くるしさがあり、この設定を考えた人はスゴイと思います。

・今まで登場したSF向けメカの中でも群を抜いて未来感があり、ちょっとした衝撃すら覚えます。一家に一台欲しいとも思えるくらい愛らしさがあります。

・中盤以降は、ブラックホールの存在とそれに対しての相対性理論的な要素が出てきますが、SFに弱い人にはチンプンカンプンなところもアリ、難解さが徐々に出てきます。

・しかしながら、ブラックホールの表現は科学的な考証のもと映像化されたものであり、現実の表現にかなり近い映像らしいです。

・難解なのは、スイングバイですら、一般にはなかなか理解できない様なところもあると思うので、ブラックホールの極限値という考え方は、理解が追いつかないかもしれません。

・そもそも、宇宙には、1977年に打ち上げられた2基のボイジャーという無人探査機があり、今でも飛行し続けています。すでに太陽系を脱し、外宇宙を航行していますが、ソーラーと原子力電池を動力に秒速15キロという速度で航行しています。

・動力の問題で2025年には、稼働を完全停止するらしいのですが、ゆうに50年近くも航行していることに驚きです。

・同様に本作は、有人型として宇宙の遥か彼方を航行しており、SFとして非常にツボな要素でもあります。

・現代兵器に近い要素での探査だからこそ、想像を絶する距離感をより現実味ある様な感覚があるのかもしれません。

・TARSはかなりミッシングリンクな技術ですが、この現実感がある中での非現実感は、CGに頼りすぎない、ノーラン監督の手腕なのかもしれません。

・終盤は、まさしく2001年宇宙の旅を意識させる展開となり、難解さが格段に上がります。

・三次元に住んでいる人間にとって、四次元、さらには五次元と理解の限界を超えそうな状況となり、なんだかわからないの頂点となります。

・さらに時間と空間を超え、なぜか本棚が出てきますが、もう理解不可能なほどになります。

・なるのですが、実はここまできちんと説明されています。何度か観ると理解が進みますが、3時間を超える映画でもあり、時間と空間を超える前に3時間を超えます。

・テーマとしてはSF色が強いので忘れがちになりますが、家族愛が込められてもいます。

・難解な映画であることに変わりはないですが、詳細な解説を参考に複数回観ることでこの映画の素晴らしさがわかります。

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