【監督】三宅喜重
【出演】織田裕二/吉田羊/原田泰造
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】主人公 三村修治はテレビ番組の放送作家。バラエティ担当で「楽しい」番組を作り出してきていたけども、余命6ヶ月を宣告されてしまう。最期の企画として、妻の再婚相手を探すことをする。
吉田羊視点で観るというスタイルの方が、この映画には合っているように思います
もともとは、樋口卓治氏の小説。のちに、NHK BS プレミアムで、内村光良と木村多江でドラマ化がされる。今作はキャストを変え。映画としてまとめ上げた作品です。
バラエティの放送作家として、織田裕二は適役過ぎで、踊る大捜査線の青島刑事のような軽さと強さがあります。
妻役は、吉田羊で個人的にはとてもお気に入りの女優。実際、吉田羊のプロモーション映画と言っても過言ではないと思います。
実際に余命宣告されたら、残りの時間をどのように過ごすか?それほど深刻な描き方をしているわけではなく、残された者のことを考えて行動する様は、なかなかできないのかもしれません。それでも主人公の前向きな行動力にちょっと心動かされます。
ごく当たり前の終わり方にちょっとひねりがあるのですが、これも想定できる展開で、この夫婦の結びつきには良さを感じます。
ともかく吉田羊がしっかりと支えているために、織田裕二自体のキャラクターも納得できるようにできています。
その点では、やはり吉田羊視点で観るというスタイルの方が、この映画には合っているように思います。だからこそ、吉田羊プロモーション映画と感じてしまう理由でもあります。
それ以前に、単純に「吉田羊は好きだ」という個人的好みが優先されている感想です。