作品紹介
【監督】三島有紀子
【脚本】澤井香織
【原作】千早茜『男ともだち』(文春文庫)
【出演】松岡茉優/成田凌/井上祐貴/中島歩/咲妃みゆ/三浦貴大/辻凪子/中山求一郎/比喩根/余貴美子/池畑慎之介
【あらすじ】主人公 神名は、京都に暮らす29歳のイラストレーター。仕事にも恋愛にも行き詰まりを感じ、惰性の日々を送っていた。そんなある日、大学時代から自分のことを深く理解してくれている男ともだち・ハセオから突然電話があり、7年ぶりに再会する。
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神名とハセオの関係をどこまで説明するのか
三島有紀子監督は、ドキュメンタリー作品を企画・監督をしており、 谷崎潤一郎原作の『刺青 匂ひ月のごとく』で監督デビューをしています。
松岡茉優は、8歳のときに妹がスカウトされ、その際に妹のついでにスカウトされます。2008年『おはスタ』のおはガールとして出演し、その後はドラマやテレビのホスト役など女優にとどまらない活躍をしていましたが、2007年『勝手にふるえてろ』で評価され、様々なジャンルで活躍しています。
成田凌は、『MEN’S NON-NO』のモデルとして活躍以後、TVや映画でも出演するようになり、若手として着実なキャリアを積んでいます。
物語は、人生に行き詰まりを感じている神名が、7年ぶりに男ともだちのハセオと再会し、再び一緒に時間を過ごしていくストーリーです。
本作は、男女の友情という題材を、単なる恋愛関係としてではなく、長い時間をかけて築かれた人間同士のつながりや、言葉では説明しきれない感情と結びつけている作品となっています。
男女の友情は成立するのかというテーマは、昔から様々な作品で描かれていますが、実際には恋愛感情があるのか、ないのかという単純な話だけでは片付けられないところもあります。
出会って12年が経過しても恋人同士にはならなかった2人が、それでもお互いに特別な存在であり続けているという関係性は、恋人であれば、相手に対して何かを求めたり、関係性に名前を付けたりすることもありますが、友人という立場であれば、必ずしもそうした必要なく、相手に恋人ができたり、生活環境が変わったりすれば、今まで通りの関係を維持できるとは限らないところはあります。
神名には同棲している恋人がいる一方で、別の男性との関係もあり、決して恋愛面で整理された生活を送っているわけではなく、そんな彼女にとって、ハセオという存在がどのような意味を持っているのかが、本作の大きなポイントになりそうです。
男女の友情というテーマは、描き方によっては恋愛映画としても人間ドラマとしても中途半端になってしまう可能性がありますが、神名とハセオの関係をどこまで説明するのか、観客にどの程度想像させるのかというバランスは重要になりそうです。
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