作品紹介
【監督】なるせゆうせい
【出演】池田朱那/吉田凜音/簡秀吉/田淵累生/小野匠/光徳瞬/是近敦之/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 唯野空は、やりたいことも夢もない高校3年生。大学進学をとりあえずしようとするが、奨学金という名の借金を背負うことになる。
自己解決したというわけでないので
なるせゆうせい監督は、2006年ごろから映画の脚本を書き始め、2013年『ふみだい食堂』で監督デビューをしています。劇団インベーダーじじい主宰をしており、舞台や映画など、多彩な分野で活躍しています。
池田朱那は、スカウトされ、2017年にテレビドラマに出演しています。その後、2018年「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で映画デビューをしています。舞台やテレビ、映画と幅広く活躍している女優です。
物語は、やりたいことを見いだせないまま学生生活を送っている主人公が、将来の保険として大学進学を選ぶも、奨学金という借金を背負うが、返済には相当な時間がかかるので、裏バイトに手を出していくストーリーです。
序盤から、部屋で大学生活を送りながらも、奨学金で苦労をしてしまい、デートをすることでお金をもらうことをしていきますが、いわゆる健全なパパ活のつもりが、徐々に怪しい雰囲気に巻き込まれていきます。
「なにやってんだろ、こんなことをするために大学に入ったわけじゃない」
企業面接に訪問した空は、そこで以前に顔合わせをした男性が面接官であり、そこで妙な空気が流れます。
本作は高校時代の空の日々を描きながら、大学生や社会人の生活が描かれており、18歳になったことで、色々なことが目の前に問題が出てきます。
池田朱那は、「17歳は止まらない」でちょっと積極的な女子高生を描いていましたが、その後の彼女と言っても違和感がない感じもします。
主人公 空の視点で描かれていくので、物語はわかりやすいです。奨学金で私立大学に入り奨学金の返済は40歳になるまで払い続けるというところもでもあり、かなりお金のことで困っていく展開となっています。
ゼミの友達に奨学金で入学している子もいて、その子はパパ活をして返済費用を考えていたり、彼氏から同棲を提案されますが、なかなかうまいこといかない展開にでもなります。
同棲する部屋もあまりきれいとは言えない部屋でもあり、あまり良くないことがだるま式に転がっていく展開です。
中盤からパパ活アプリをし始めることになり、なかなか状況が好転せず、一応はお金をもらえますが、そのお金の稼ぎ方に疑問を感じていきます。
「もうこれ以上、お金かかることをしないで」
同棲した彼氏が頭悪すぎるところは、さすがにないなぁと思うのですが、空の境遇を思うと周囲の風向きがすべてマイナスなスパイラルになっているところは、コント感があります。
終盤で空の家族の話や、就職活動の話など、どこまでも運命が好転しないところは、色々と救いがないです。
「明るい未来をサポートする会社なら、私の未来をサポートしてください。」
全体的にもう少し軽い作りであれば良かったのかもしれないのですが、物語の全体にお金や社会問題がはびこっており、登場人物は逆に、わかりやすいデフォルメキャラが多い点は、本作のじわじわするところです。
社会問題等を取り扱ったところに、見てもらいたい人はある程度絞られると思いますが、とはいえ、親近感を湧く感じで本作を観ても、重いだけで、あまりスッキリとしないところがあります。
タイトルの威風堂々はある程度理解はできる落としどころになりますが、あまり納得ができる感じが薄いところはありますが、この解決方法も自己解決したというわけでないので、納得感が薄いのかなぁと思います。
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