【洋画】「フランケンシュタイン(2025)」★★★☆☆

作品紹介

【監督】ギレルモ・デル・トロ
【出演】オスカー・アイザック/ジェイコブ・エロルディ/ミア・ゴス/クリストフ・ヴァルツ/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】主人公 ヴィクター・フランケンシュタインは、新しい生命の創造に挑戦をし、怪物を生み出す。

ギレルモ・デル・トロ監督作品にしては、ちょっと物足りない点もありますが

ギレルモ・デル・トロ監督は、映画の特殊メイクの仕事を始め、29歳のときに映画監督としても活動を開始し、1993年「クロノス」で映画監督デビューをしています。2006年「パンズ・ラビリンス」で高い評価を受け、独特なファンタジーな世界観が特長となっています。2007年にアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督やアルフォンソ・キュアロン監督らとメキシコで製作会社を設立しています。2013「パシフィック・リム」でも話題となり、2017年「シェイプ・オブ・ウォーター」では、第90回アカデミー賞では作品賞など4部門を受賞しています。

オスカー・アイザックは、1998年「Illtown」で映画デビューをし、2008年『ワールド・オブ・ライズ』で注目されています。その後、2013年「『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』」で主演を演じ、高い評価を得ています。スター・ウォーズシリーズの「ポー・ダメロン」役としてもよく知られている俳優です。

物語は、新しい生命として怪物を生み出し、生み出した怪物から、人間や真のモンスターとは何かを問いかけていくストーリーです。

序盤から、1857年の北極圏で、北極点を目指す船が氷で座礁しているところが描かれ、そこで何者かに襲われた人が見つかり、得体のしれない何かと戦うことになります。武器の効かない相手は、圧倒的な力で船をも動かす力を見せますが、機転を利かせて追い払います。

助けた男からは、その怪物について語りますが、その怪物は助けた男、ヴィクター・フランケンシュタインが生み出したことを語り始めます。

そこから、ヴィクターの過去の話となり、怪物がなぜ生まれたのかが描かれていきます。

フランケンシュタインは、メアリー・シェリーが1818年に出版したゴシック小説でもあり、非常に古典的な物語でもあります。フランケンシュタインは過去にも数作映画化されており、いずれも、ホラーというよりも、出生について思い悩むところがあります。

ヴィクターは、人造人間を作ることを始め、中盤で、人造人間としてのフランケンシュタインが動き出します。

色々とグロいところと、異形なところがあり、このあたりはギレルモ・デル・トロ監督らしいところでもありますが、淡々と物語がなぞられている感もあります。

これは、自身の過去の話からなぜ現在の状況に至ったのかが遡っているところでもあり、予定調和な展開が段々と予測できます。

フランケンシュタイン自体は人造人間で怪物感があるところで恐怖感があるように見えますが、実際のところは、自身の出生の宿命を悩み苦悩していくのが概ねの筋となります。

終盤で、本作の冒頭の場面に結びついてきますが、本作のポイントは、フランケンシュタイン自体が生まれたことによる苦悩を描いており、その宿命を逃れることができない点で、悲しさを描いているところになります。

ギレルモ・デル・トロ監督作品にしては、ちょっと物足りない点もありますが、駄作というわけでもありません。

予告編

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