作品紹介
【監督】関根光才
【出演】小栗旬/松坂桃李/池松壮亮/森七菜/桜井ユキ/美村里江/吹越満/光石研/滝藤賢一/窪塚洋介/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】2020年2月に豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜港に入港したが、その船内には新型コロナウイルスの感染者がおり、乗客の下船ができない状況でもあった。
なんとなく小栗旬が主要キャストの作品に名作がないのも
関根光才監督は、ミュージックビデオなどを制作し、2018年「太陽の塔」で映画監督デビューをしています。その後、2018年「生きてるだけで、愛。」を制作し、評価を得ています。CMやMVなどを制作しつつも、映画製作も行っている監督です。
小栗旬は、小学校6年のときにオーデディションに合格し、役者としてのキャリアを開始しています。1998年『GTO』でテレビドラマに初出演し、その後、舞台やテレビで活躍をし始めます。主演作『キサラギ』『クローズZERO』のヒットで評価され、数多くの作品で印象ある役どころを努めています。
松坂桃李は、2008年にオーディションでグランプリを受賞し、『FINEBOYS』専属モデルで芸能活動、その後、2009年『侍戦隊シンケンジャー』でテレビドラマ初主演をし、多数のテレビや映画に出演しています。
池松壮亮は、「ラストサムライ」での出演から、子役として活躍し、現在では多数の作品で印象的な演技で定評のある役者です。
森七菜は、中学3年の時にスカウトされネスカフェのWebCMに出演後、2017年「東京ヴァンパイアホテル」で女優デビューをし、その後、2019年、岩井俊二監督作品「ラストレター」に出演し主題歌「カエルノウタ」を歌い歌手としても活躍しています。
物語は、2020年に起こった新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での実話をもとに制作されたストーリーです。
序盤から、DMATというものがどういう組織かということが説明され、舞台は横浜のとあるクルーズ船に変わります。
そこから豪華クルーズ内で発生した未知のウィルスに対策するように要請されます。
本作は新型コロナウィルスの日本国内への蔓延を防ごうとして、対策を講じていき奔走するストーリーです。
2020年2月に起こった実話をもとに制作された映画でもあり、ダイヤモンドプリンセス号を港に停泊させた状態で日本国内への感染を防ぐために何が起こっていたのかを描いています。
作品自体はシリアスな作品でもあり、新型コロナウィルスが当時はどのようなものかわかっていなかったこともあり、混乱が起こったことではありますが、現在は、感染経路やワクチンなどでの対策がわかってきたので、ちょっと滑稽なところも感じます。
新型コロナウィルス蔓延以降、生活様式がかなり変わりましたが、以前はかなり不衛生なところもあったのかなぁとも思います。
防護服を着たりなど、当時はかなり深刻にウィルスのことを考えていましたが、現在ではかなり軽んじている印象もあり、本作のシリアスなところが逆に違和感を感じるところもあります。
船内の状況とDMATの隊員たちとマスコミが絡んだ展開でもあり、社会派ドラマ的なアプローチの作品ですが、シリアスな展開で描かれていき、登場人物も多数いるので、群像劇スタイルで展開します。
決して面白くないことはないのですが、この後に新型コロナウィルスが蔓延し、緊急事態宣言まで発出されているので、新型コロナウィルスの対策の成り行きを観ていると、ネタバレ映画を観ているようにしか感じません。
群像劇で描かれているので、このスタイルの作品が好きな人には良いのですが、爽快さはないので淡々とした映画としての感想しか残らないようにも思います。
決して駄作ではないのですが、この作品を扱うに至った点はよくわかりません。
個人的な私感ではありますが、小栗旬が主演クラスで出演している作品には、総じて観る側の要望がよくわからない作品が多く、なんとなく小栗旬が主要キャストの作品に名作がないのもそういうところかもしれません。
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