【今週公開の新作映画】「旅と日々(2025)」2025年11月7日 公開情報と私感

作品紹介

【監督】三宅唱
【出演】シム・ウンギョン/河合優実/髙田万作/斉藤陽一郎/松浦慎一郎/足立智充/梅舟惟永/佐野史郎/堤真一/

【あらすじ】夏男は、ある夏の日、渚という女性に出会い、時を過ごす。という内容を脚本家の李は、大学の授業で上映をする。創作に行き詰まった李は、冬の雪山で、べん造と出会い、オンボロ宿で過ごす。

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世界観が馴染めない人にはおすすめが難しい気も

三宅唱監督は北海道出身の映画監督で、初長編作は、『やくたたず』となります。その後、『Playback』で第22回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞し、活躍の場を広げています。

シム・ウンギョンは、韓国出身の女優で、2004年『張吉山』でドラマデビューをし、2019年「新聞記者」で数々の賞を受賞し、日本でも活動の幅を広げています。

河合優実は、2019年に芸能界デビューをし、『インハンド』でテレビドラマに初出演しています。その後、2019年「よどみなく、やまない」で映画初出演をし、2020年「透明の国」で初主演をしています。『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』での演技で評価されており、2022年には8本と非常に多くの作品に出演しており今後の活躍が期待できる女優です。

物語は、主人公の脚本家が自身の脚本と創作の行き詰まりを感じながら、旅先で出会った人との関わりで、人生と向き合っていくストーリーです。

原作は、つげ義春の短編漫画「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」が原作でもあり、描かれる世界観は、つげ義春ワールドでもあります。

つげ義春作品が原作ながらも、三宅唱監督の演出ともなるので、わかりにくい内容にはならないのかと思います。

とはいえ、やはり淡々と地味な展開から描かれていくストーリーでもあるので、世界観が馴染めない人にはおすすめが難しい気もします。

本作は、第78回ロカルノ国際映画祭のインターナショナルコンペティション部門で最高賞の金豹賞を受賞しています。小林政広監督の2007年「愛の予感」以来の受賞となります。

予告編

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