【日本映画】「366日(2025)」★★☆☆☆

作品紹介

【監督】新城毅彦
【出演】赤楚衛二/上白石萌歌/中島裕翔/玉城ティナ/稲垣来泉/齋藤潤/溝端淳平/石田ひかり/国仲涼子/杉本哲太/
【個人的評価】★★☆☆☆

【あらすじ】主人公 湊は沖縄に住む高校生。後輩の美海と出会い惹かれ合うが、音楽を作る夢を叶えるために上京。そこで、2人は音楽の仕事と通訳の仕事で暮らしていたが。

監督:新城毅彦, Writer:福田果歩, 出演:赤楚衛二, 出演:上白石萌歌, 出演:中島裕翔, 出演:玉城ティナ, 出演:稲垣来泉, 出演:齋藤潤, 出演:溝端淳平, 出演:石田ひかり, 出演:国仲涼子, 出演:杉本哲太
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思い込みによる自分勝手なところがなんだかなぁと

新城毅彦監督は、『あすなろ白書』や『イグアナの娘』などのテレビドラマの制作を数多く行い、2006年「ただ、君を愛してる」で長編映画監督デビューをしています。その後、コンスタントに映画やテレビドラマを手掛け、特に少女漫画原作の作品を得意としています。廣木隆一、三木孝浩とともに「胸キュン映画三巨匠」とも呼ばれています。

赤楚衛二は、10代の頃からモデルとして赤楚衛名義で活動し、2015年より赤楚衛二として俳優活動をしています。『仮面ライダービルド』『仮面ライダーアマゾンズ』の2作品に出演しています。2019年には『ねぇ先生、知らないの?』で初主演をし、2022年『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』で単独初主演をしています。テレビや映画で活躍しており、今後に期待できる俳優です。

上白石萌音は、小学校のころより鹿児島市のミュージカルスクールに通いはじめ、第7回『東宝「シンデレラ」オーディション』で審査員特別賞を受賞して、芸能界入をします。なお、このときのグランプリは妹の上白石萌歌が受賞しています。2011年NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』でドラマデビューをし、2014年『舞妓はレディ』で映画初主演をしています。その後、テレビや映画の女優業をこなしつつ、歌手としても活躍しています。

本作は、沖縄出身のバンド「HY」の曲「366日」をモチーフとして作られた作品で、純愛をテーマにした作品です。

366日というタイトルは、1年にあともう一日あったらという意味合いのタイトルで、うるう年というわけではないです。

366日という曲から得たインスピレーションで作られた作品でもあり、ラブストーリーとしてキッチリと観られる作品で、HYの曲がさらに引き立つのかと思います。

物語は、沖縄に住む高校生の主人公が、後輩の女性と惹かれ合い、音楽を作る夢を叶えるために上京をしていくストーリーです。

序盤から、沖縄で暮らしている陽葵と病床の母親 美海が話をしているところから始まり、陽葵は母に頼まれごとをされます。

美海は病状が良くないようで、余命が近いことが描かれます。本作のヒロインは美海であり、20年越しの物語となっています。

序盤で描かれている内容は、20年後の話で、そこから、2003年の話に時間が遡ります。

本作は、20年越しの恋愛を描いたラブストーリーであり、物語のモチーフはHY「366日」となっているので、要所要所でHYの曲が流れます。

青い空を背景に上白石萌音と赤楚衛二が屋上にいるシーンは爽やかさ感が半端なく、どこか、CMで観たような既視感があります。

2人とも高校生を演じるにはそこそこ年齢にギャップがありますが、制服を着ているだけで何処か高校生に見えてしまうところはちょっとバグってる感じもします。

美海が先輩を追いかけて、東京の大学に進学するわけですが、シレッとすぐに一緒に住んでしまうところにはじわじわしますが、一緒に住む家の物件には、非現実感がありますが、デート先も話題のスポットなどに行っているのである程度は、本作はプロモーション的なところはあります。

というか、ランプ多すぎです。

「毎日残業で大変だね」

2009年の設定ではあるので、まだ働き方を見直す時代ではないです。

湊は、美海に翻訳の仕事の夢を諦めるなということを言いますが、この会話は2009年時点でのシーンなので、湊自身、さほど間違ってない視点でもあります。というか、2009年の時点でもすでに仕事自体の先細り感は感じてしまうところはあります。

設定的なところを見ると、「花束みたいな恋をした」と比較してしまうところもあり、脚本の問題なのかどうかはわかりません。

湊と美海の物語が中心となるので、わかりやすいところではありますが、中盤で、転機が訪れ、多少物語の展開が変わってきます。

2人の関係とその周囲の人の関係が描かれていきますが、この展開については、非常に納得ができないところがあり、思い込みによる自分勝手なところがなんだかなぁと思います。

美談のように描いていますが、湊や美海の視点から考えたとしても、誰も幸福なところがなく、その境遇を考えると、非常にひどい話にしか見えません。

誰か一人に問題があるわけではなく、登場人物全員が悲劇の人を演じてしまうことを望んでいる点で、何も良いところがないです。

予告編

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監督:新城毅彦, Writer:福田果歩, 出演:赤楚衛二, 出演:上白石萌歌, 出演:中島裕翔, 出演:玉城ティナ, 出演:稲垣来泉, 出演:齋藤潤, 出演:溝端淳平, 出演:石田ひかり, 出演:国仲涼子, 出演:杉本哲太
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