作品紹介
【監督】森井勇佑
【出演】綾瀬はるか/大沢一菜/市川実日子/伊佐山ひろ子/高良健吾/原田琥之佑/河井青葉/亜矢子/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 のり子は、鳥取で清掃員として働いている女性。コミュニケーションを取るのが苦手なのりこは、ある日、仕事先の病院の入院患者 理映子から「娘のハルを連れてきてほしい」と頼まれる
物語にいま一歩現実感があったほうが
森井勇佑監督は、数多くの映画監督の現場を経験し、大森立嗣監督の助監督を経て、2022年「こちらあみ子」で長編映画監督デビューをしています。
綾瀬はるかは、2000年第25回ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞し芸能界デビューをしています。2001年『金田一少年の事件簿』でTVドラマデビューをし、2002年「Jam Films『JUSTICE』」で映画デビューをしています。司会業や歌手としても活躍しており、多彩な才能を持ちながらも、天然の明るさのある女優です。
大沢一菜は、2011年、東京生まれの女優。演技未経験ながら、2022年「こちらあみ子」で映画デビューをしています。
物語は、コミュニケーションを取るのが苦手な主人公が、ある日、仕事先の病院の入院患者から「娘を連れてきてほしい」と言われ、姫路へ向かう。出会ったハルも風変わりな少女であり、鳥取への帰路である国道29号線をたどる間に、さまざまな人と出会っていくストーリーです。
序盤から学生が学生生活をしている姿が描かれますが、その学生の寮でとある事件が起こります。
ほとんど説明がなく、セリフがないのでわかりにくいのですが、この展開は、そのまま気にせず観ていればよいです。
主人公ののり子はピンク色のつなぎで登場をしますが、特に説明もなく、ちょっと不思議なところのある雰囲気の演出でもあり、のり子がどういう人物かがわかりにくいのですが、時間が遡り、ある程度の経緯が説明されます。
「あなたを探してた」
ここで、のり子は、とある人の娘のハルを連れてきてほしいと頼まれていることがわかり、ピンクのつなぎを着ている理由もわかります。
ハルはのり子に連れられて、姫路から鳥取まで車で移動をします。ハルはのり子のことをトンボと呼び、2人は鳥取までのトライブをしていきます。
数時間で移動ができるところですが、途中で出会った女性が犬を探しており、3匹目の犬がいそうなところに降りたときに、2人を残して、女性が車に乗って行ってしまい、2人は徒歩で移動することになります。
本作は、ロードムービーの様な設定で姫路から鳥取まで続く国道29号線を辿り、鳥取まで戻る展開となっています。
ロードムービー的な展開となり、
「あんたは本当にゾッとするほど冷たい人間だね」
のり子は姉との対話で、自分自身を見つめ直していくところがあります。
淡々とした物語ながら、世界観はファンタジーでできており、ちょっと不条理なシチュエーションがありますが、このファンタジー感が本作の魅力ではあります。
綾瀬はるか自身も、役柄的には新境地なところもありますが、物語にいま一歩現実感があったほうが、良かったのかもしれません。
予告編
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