作品紹介
【監督】ケリー・マーセル
【出演】トム・ハーディ/キウェテル・イジョフォー/ジュノー・テンプル/リス・エヴァンス/ペギー・ルー/アラナ・ユーバック/スティーヴン・グレアム/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 地球外生命体シンビオートが寄生したことで生まれたヴェノムは、ジャーナリストのエディ・ブロックに寄生しながら新たな脅威と戦っていく。

本作では完全に完結しないような余白は残されており
ケリー・マーセル監督は、子役として活動後、脚本家としてデビューをしています。その後、2024年「ヴェノム ザ・ラストダンス」で監督デビューをしています。
トム・ハーディは、2001年『ブラックホーク・ダウン』でハリウッド映画デビューをし、その後、2012年『ダークナイト ライジング』で悪役ベインを演じ、2015年『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、主役のマックスを演じ、着実にキャリアを積み上げている俳優です。
物語は、ジャーナリスト エディに寄生したことで生まれた ヴェノムは、エディとともにコンビを組み、敵と戦っていくストーリーです。
序盤からメキシコのバーで飲んだくれているエディが描かれ、ヴェノムとともに客ながらもバーテンダーのようにカクテルを作ったりしていますが、そこでテレビのニュースを見て、事件の関係者に巻き込まれていることを知ります。
お尋ね者となっている状態なので、色々と狙われますが、ヴェノムと一体化しているので、基本的には無双できるところであり、前作から観ていればわかるのですが、エディ自体の特殊な体は基本的には普通の人では敵わないところでもあります。
本作はシリーズの3作目でもあり、もともとはスパイダーマンの宿敵のスピンオフ作品でもあります。ヴェノム自体は「スパイダーマン:ノーウェイホーム」で登場しており、そこから本シリーズの流れで観ていけます。
ヴェノムシリーズの面白いところはエディとヴェノムのキャラクター性でもあり、むしろ他のキャラクターはさほど主要な人物もいないのでわかりやすい感じでもあります。
逆に、スパイダーマンは一切出てこなかったので、ちょっと物足りないかんじがします。つまり、圧倒的なヴィランがいるわけではないので、この点がいまいち乗り切れないところでもあります。
今回は邪神ヌルがヴェノムの持つコーデックスを開放させることが大筋ですが、エディ以外のヴェノムも登場するので、ドラマ以外の部分では普通にアメコミ的な作品でもあります。
はっきり言えば実は内容の細かいところは特に必要なく、もっとコンパクトに纏められるような気もしますが、それでも内容は109分ほどでもあり、まさしく分かりやすさだけで成立しているシリーズな気もします。
スパイダーマン3部作と比べると、中身が薄いように思いますが、ヴェノム3部作はエディとヴェノムの関係だけで描き続けたところでもあり、終盤ではしっかりとグッとくる演出もあります。
決して駄作ではないのですが、3作のシリーズとして制作した必要も強くは感じない気もします。
マーベル映画あるあるですが、本作では完全に完結しないような余白は残されており、また別のシリーズで作品が続いていくような感じはします。
予告編
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