映画紹介
【監督】酒井麻衣
【出演】大西流星/窪塚愛流/齊藤なぎさ/莉子/猪狩蒼弥/志田彩良/小宮璃央/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 相原英二は親友の別所直彦と学生生活を送っている中学生。ある日、転校生がやってくるが、幼馴染の汐崎泉で、高校に進学する前に、再び転校をしてしまう。

全体的に学芸会的な印象しかないのがツライのですが
酒井麻衣監督は、2012年「棒つきキャンディー」で監督デビューをし、以降MVやテレビドラマなどを制作している監督です。
大西流星は、2012年ジャニーズ事務所に入所し、2021年なにわ男子としてCDデビューをしています。2014年「忍ジャニ参上! 未来への戦い」で映画デビューをし、2024年「恋を知らない僕たちは」では映画初主演をしています。
物語は、主人公の親友と、幼馴染、高校での友達などの関係を描きながら、恋というものを描いた作品です。
序盤から相原英二の独白から始まり、そこから中学校で転校生が来たことで騒ぎになっているシーンが描かれます。転校生は英二の幼馴染だった汐崎泉であり、そこから物語が進んでいきます。
相原英二には親友の別所直彦が降り、その転校生の汐崎泉と一緒にいるうちに別所直彦と汐崎泉が付き合うことになります。汐崎泉は転勤族なので、再び転校しますが、別所直彦と汐崎泉が遠距離恋愛となり、そこで中学を卒業し、高校生となることでオープニングとなります。
高校生となってから、再び転校生が来ますが、その転校生が汐崎泉となります。
本作は原作は水野美波による漫画「恋を知らない僕たちは」であり、全11巻で完結しています。
高校生となった相原英二やその周辺の友達の恋愛模様を描いた学園青春モノでもあり、ある意味とてもわかりやすい内容ではあります。
中盤で、イラストで相関図を書いて状況を説明してくれるのでとてもわかりやすいです。
「恋って、なに?」
相手の邪魔をして奪っていくことに瑞穂は認めたくない恋、というところを感じますが、人を好きになる最初がどうなのかによって、恋の感じ方は異なるのかと思います。
主人公を演じる大西流星自体は、ルックスは良いのかもしれないのですが、外見や声のギャップもあり言葉遣い的にもちょっと違和感を感じすぎてしまう点は、脚本の問題なのかもしれません。
「相原くん、好きの反対ってわかる?」
池澤瑞穂演じる志田彩良の存在感が非常に良く、登場シーンは少ないながらも、人物的にはある程度しっかりしているところがあり、他のキャラクターとはちょっとイメージが違うなぁとは思います。むしろ彼女の存在自体がとても魅力的でもあります。
本作のヒロインは泉となる気もしますが、彼女自身が魅力的なのかどうかに関しては、やはりキャラクター性としては幼馴染という点でのみ成立しており、泉自体のパーソナリティはほとんどわからない点も含め、それぞれのキャラクターの内面は、ほとんどわからないところがあります。
物語は、ほぼ予定調和的ですが、どういう結末になるかはサクッと観られるので良いのですが、終盤の汐崎泉と藤村小春と池澤瑞穂の女性3人の話し合いでは、やはりヒロインがヒロインっぽくないよなとは思います。
全体的に学芸会的な印象しかないのがツライのですが、そもそも大西流星の演技力と存在感自体が違和感しかないという点にはどうしようもないとしか言えないところではあります。
予告編
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